今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アサップ」です。
「アサップ」の意味や使い方、語源、類義語、「アサップ」のバリエーション、その他の「アサップ」についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「アサップ」とは?
「アサップ」の意味を詳しく
「アサップ」とは、できるだけ急いで、なるべく早くの意味の形容詞のことです。
英語表記ではASAPと書くので「エイサップ」と読む場合もあります。
ただし、「アサップ」と読むほうが一般的です。
会社で「なる早」という言い回しを聞いたことがある人も多いと思います。
「この書類、なる早で処理して!」などの場面です。これは、「なるべく早く」の略称です。
ASAPも「なる早」と非常にニュアンスが近い言葉です。
ASAPはもともと軍隊用語です。
第一次世界大戦の時代に生まれた言葉だという説もあります。
その使い勝手の良さから、軍の他でも使われるようになりました。
「アサップ」の使い方
- この資料はアサップでお願い。
- 会議が2日早まったから、会議資料がアサップでほしいんだけど。
- アサップでお返事をいただきたいです。
ASAPはとてもカジュアルな言い方なので、取引相手やお客様には使わないほうがいいでしょう。
また、少し命令口調な印象もあるので、上司など目上の人に使うときは使い方に気を付けましょう。
「アサップ」の語源
「アサップ」の語源は英語の “as soon as possible” です。
as soon as possibleは「できるだけ早く」という意味の英語です。
この頭文字を取って「ASAP」になりました。
先ほども言ったように、もとは海外の軍隊の中で使われていた略語です。
日本ではなじみのない人も多いかもしれません。
「アサップ」の類義語
「アサップ」には以下のような類義語があります。
- なる早
「アサップ」のバリエーション
「ASAP」はもともと、英語のスラングでした。
そのため、「ASAP」の他のバリエーションも存在します。
それが「ASAFP」です。
「ASAFP」は「ASAP」を強調した表現です。
“as soon as fuckin’ possible” の略になります。
「とにかく急いで!」「今すぐ!」ということを強調するために “fuckin’” が加えられています。
“fuckin’” は悪意があるときや怒りを表現するときだけでなく、リラックスしていたり仲間内でラフに会話するときなどにも使われます。
「ASAFP」を使うのは、かなり親しい間柄だけです。
その他の「ASAP」
“as soon as possible” 以外の「ASAP」も存在します。
混乱しないように、いくつかを紹介します。
as slow as possible
“as slow as possible” は「できるだけ遅く」という意味の英語です。
“as soon as possible” と全く逆の意味なので注意が必要です。
ただし、 “as soon as possible” の方が一般的なので、基本的には「早く」の意味でとらえていいでしょう。
ASAP Rocky
ASAP Rockyは、ニューヨーク出身のラッパーです。
多くのヒット曲を生み出し、ディオール、アレキサンダーワン、コーチなどの有名ブランドの広告にも起用されています。
若い世代では、「ASAP」と聞いたら彼のことが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ただし、読み方は「アサップ」ではなく「エイサップ」です。
“Always Strive And Prosper” の略で、「常に努力し、成功する」という意味が込められています。
まとめ
以上、この記事では「アサップ」について解説しました。
英語表記 | アサップ(ASAP) |
---|---|
意味 | なるべく早く、できるだけ急いでの意味 |
語源 | 「できるだけ早く」の意味の英語 “as soon as possible” |
類義語 | なる早 |
「ASAP」のバリエーション | ASAFP |
その他の「ASAP」 | as slow as possible、Always Strive And Prosper |
英語の略称は、スピード感やビジネス用語らしさがあり、ついつい使ってしまいます。
しかし、馴染みのない人も多いので使う際は、相手や場面に注意するといいでしょう。
「アサップ」と聞いたときに戸惑わないように、きちんと頭に入れておきましょう。