ASAPとは「できるだけ早く」という意味です。
ビジネスではコミュニケーションの時間を短縮するため、略語が使われることが多々あります。
ASAPもそのひとつです。これを知っているだけで、日常の無駄を省くことができます。
この記事では、そんなASAPの意味や元ネタ、使い方、類義語、ビジネス用語の短縮形を解説します。
☆「ASAP」をざっくり言うと……
読み方 | ASAP(エイ・エス・エイ・ピー、エイサップ、アサップ) |
---|---|
意味 | できるだけ早く |
由来 | as soon as possibleの頭文字をとったもの |
類義語 | なる早 ちょっぱや 至急 など |
ビジネス用語の短縮形 | AFAIK (私の知る限りでは) FYI (ご参考までに) BTW (ところで) など |
「ASAP」の意味
できるだけ早く
例:Please reply to me ASAP. (至急返信をお願いします)
ASAPは「できるだけ早く」という意味のスラングです。
ビジネスシーンで使われることが多いのですが、日常会話でも使われます。
「エイ・エス・エー・ピー」と読むのが一般的ですが「エイサップ」「アサップ」と読むこともあります。
日本のビジネスシーンでは「アサップ」と呼ばれることが多いです。
ASAPはA.S.A.Pとピリオドを打って使う場合もあります。
また、asapと小文字で使うときもあり、大文字の場合より緊急度が低いことを表します。
「ASAP」の由来
ASAPは「できるだけ早く」という意味の英語フレーズ “as soon as possible” の頭文字をとった言葉です。
ASAPを最初に使ったのは第一次世界大戦時の軍隊だとされています。迅速な行動が何よりも大事な軍隊は、様々な略語を使用していました。
ASAPもそのひとつで、次第に軍隊の外でも使われるようになったのです。
“as soon as possible” の文法解説
“as soon as possible” には重要な英文法が使われています。
それは”as ○○ as” 構文というものです。
形容詞(名詞を修飾する語)や副詞(動詞や形容詞を修飾する語)を “as as” で挟むことで「××(後に来る言葉)と同じくらい○○」という意味になります。
たとえば “as happy as you” は「あなた(you)と同じくらい幸せ(happy)」という意味になるのです。
“as soon as possible” は直訳すると「可能(possible)と同じくらい早く(soon)」という意味になります。
ここから転じて「できるだけ早く」という意味になりました。
「ASAP」の使い方
ASAPは以下のように使います。
- メールやチャットでの使い方
例①:Call me asap!
(至急電話をしてください)
例②:ASAPで資料を用意して - 会話での使い方
例:Please confirm the document ASAP.
(その書類をすぐ確認してください)
ASAPはメールやチャットだけでなく、リアルな会話でも使います。
ASAPを使う時の注意
ASAPを使う時は以下のことに注意しましょう。
- あまり親しくない相手には使わない
- 具体的な期限があるときは使わない
ASAPは、命令のニュアンスの込められた表現です。偉そうな印象を与えてしまうことがあるので、あまり親しくない相手には使わないようにしましょう。
また、ASAPはあくまでスラングであるため、改まった場での使用は控えましょう。
そして、具体的な期限が決まっている時も使わないようにしましょう。ASAPは「できるだけ早く」という抽象的な指示をする言葉です。相手によって受け取り方が変わってしまいます。
「ASAP」の類義語
ASAPには以下のような類義語があります。
- なる早(はや)
なるだけ早く - ちょっぱや
急いで - 至急
非常に急ぐこと - 一刻も早く
ほんのわずかでも早く実現するように - 可及的速(かきゅうてきすみ)やか
できるだけ素早く - 急ピッチに
調子・進行などが急速なさま - 超特急で
物事を特別に早くすること - 早期に
始まって間もない時期に - 最優先で
一番最初に行うべき - 可能な限り早く
できるだけ早くすること - できるだけ早く
一番早くすること - immediately
すぐに - at the earliest
早くても
いずれも早いことを表す言葉です。
ASAPの強調表現にASAFPがあります。
ASAFPは “as soon as freakin’ possible” の略です。ASAPをより強めたものです。
“friggin’” は「ひどく」という意味の “frigging” の略です。
ビジネス用語の短縮形
ASAP以外にも、ビジネスで使う短縮形の英語フレーズは存在します。以下にそれを紹介します。
- AFAIK (as far as I know)
(私の知る限りでは) - FYI (for your information)
(ご参考までに) - BTW (by the way)
(ところで) - TMI (too much information)
(そこまで聞いていない) - AKA (also known as)
(~として知られる) - IDK (I don’t know)
(私は知らない) - SPST (same place same time)
(同じ場所、同じ時間で)
いずれも頻繁に使われる英語フレーズです。
その他のASAP
ASAPは「できるだけ早く」という意味が最も一般的ですが、以下のような使い方もできます。
- できるだけ遅く
- Always Say A Prayer
- ラッパー
できるだけ遅く
ASAPには “As slow as possible” の略称として使われることがあります。
この場合、意味は「できるだけ遅く」という意味になります。
キリスト教の詩
キリスト教徒の間で知られる詩に「あなたがいつも祈りの言葉を口にしていたら(when you Always Say A Prayer)、神はすぐに応えてくださる(He’ll respond A.S.A.P.)」という詩があります。
ASAPにはこの詩を意味することがあります。
ラッパー
ニューヨーク出身の人気ラッパーにASAP Rocky (エイサップ・ロッキー) という人がいます。
「ASAP」のまとめ
以上、この記事ではASAPについて解説しました。
読み方 | ASAP(エイ・エス・エイ・ピー、エイサップ、アサップ) |
---|---|
意味 | できるだけ早く |
由来 | as soon as possibleの頭文字をとったもの |
類義語 | なる早 ちょっぱや 至急 など |
ビジネス用語の短縮形 | AFAIK (私の知る限りでは) FYI (ご参考までに) BTW (ところで) など |
英語フレーズの短縮形は海外で頻繁に使われます。
知っておくとコミュニケーションが円滑になります。