今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アルチザン」です。
「アルチザン」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「アルチザン」をざっくり言うと……
英語表記 | アルチザン(artisan) |
---|---|
意味 | 手工芸で製品を作る職人のこと |
語源 | フランス語で「職人」を表す “artisan” |
類義語 | アーティスト、クラフトマン |
「アルチザン」とは?
アルチザン(artisan):手工芸で製品を作る職人のこと
「アルチザン」の意味を詳しく
「アルチザン」とは、手工芸で製品を作る職人のことです。
工場で大量生産される製品と対比するときや、職人的な技術を強調したいときに使われます。
これには、一般的に「職人」や「匠」などの言葉が当てはまりますが、言葉の響きを重視して「アルチザン」が使われることがあります。
「アルチザン」の使い方
- ただ高価な品よりも、質にこだわったアルチザンの製品を買う方が有意義だ。
- スイス発祥のアルチザン・チーズのお店が流行っている。
- 近年、日本人アルチザンによる伝統工芸に大きな注目が集まっている。
上の例文のように、「アルチザンの○○」「アルチザンによる○○」という形で使われることが多いです。
ちなみに、アルチザン・チーズとは、昔ながらの伝統製法と職人の技術により、出来るだけ手作業で、少量ずつ丁寧に作られたものを指します。
「アルチザン」の語源
アルチザンの語源はフランス語の “artisan” です。
元々は、創造的な作品を生み出す「芸術家」と対比した言葉です。技術は優秀でも、芸術要素が乏しいことを批判するときに使われました。
現在では、この意味が薄れつつあります。それは、伝統的な製法を維持し、かつ優れた技術である「職人芸」を見直す気運が世の中で高まっているからです。
創造的な作品も、アルチザンの熟練の技の上に成り立っています。伝統工芸の技術の維持が今日の世界的な課題となり、アルチザンの役割はさらに重要視されつつあるのです。
「アルチザン」の類義語
アルチザンには以下のような類義語があります。
- アーティスト(artist):芸術家、美術家、その道の達人のこと
- クラフトマン(craftsman):工芸家、職人のこと
まとめ
以上、この記事では「アルチザン」について解説しました。
英語表記 | アルチザン(artisan) |
---|---|
意味 | 手工芸で製品を作る職人のこと |
語源 | フランス語で「職人」を表す “artisan” |
類義語 | アーティスト、クラフトマン |
世の中が「大量生産・大量消費」から「アルチザン」を重要視する流れに変化しつつあると言えるかもしれません。
その製品や物の歴史を重んじて、価値をかみしめながら大事に使うようにしたいですね。