「着く」と「付く」の違いとは?意味から使い分けまで解説

違いのギモン

「着く」や「付く」と変換をしようとしたときに、どちらを使えば良いか迷いますよね。

この2つはどのように使い分ければいいのでしょうか。この記事では、「着く」と「付く」の違いについて解説します。

結論:目的地に到着することか、離れない状態や行動、能力に関することか

「着く」は、目的地に到達することです。

「付く」は、離れない状態にすること、人の行動に注目すること、能力が備わっていることです。

「着く」をもっと詳しく


「着く」は、目的地に到達することです。

たとえば、「もうすぐ待ち合わせ場所に着く」という文の場合、ある地点から待ち合わせ場所に到達することです。

「着く」の漢字を使った熟語には、到着、着岸、定着などがあります。到着はある場所に達することです。着岸は岸に密着することで、定着は離れなくなることです。

「着く」の使い方の例

・長旅を経てようやくアメリカに着いた

→ある地点からアメリカに到達することなので、「着く」を使います。

・航海から帰ってきた船が港に着く

→どこか他の場所から、目的地に到達することなので、「着く」を使います。

「付く」をもっと詳しく


「付く」は、離れない状態にすること、人の行動に注目すること、能力が備わっていることです。たとえば、「雑草が服に付く」という文の場合、雑草が服から離れていない状態です。

そして、「車をぶつけないように気を付ける」のときは、車をぶつけないように意識を向けることです。「マナーが身に付く」という文の場合、マナーを知っていることです。つまり、能力にあたるので、「付く」を使います。

「付く」の漢字を使った熟語には、付着、添付、貼付などがあります。どれも離れない状態になることなので、「付く」を使います。

「付く」の使い方の例

・ペンキが服に付く

→ペンキが服に染み込んで、離れない状態なので、「付く」を使います。

・マナーの悪い人の行動が目に付く

→マナーが悪い人に意識を向けることなので、「付く」を使います。

・講義を受けることで、知識が身に付く

→知識が増えることは、能力が備わることなので、「付く」を使います。

まとめ

以上、この記事では、「着く」と「付く」の違いについて解説しました。

  • 着く:目的地に到達すること
  • 付く:離れない状態にすること、人の行動に注目すること、能力が備わっていること

「着く」と「付く」の使い分けは紛らわしいですが、意識して使ってみてくださいね。