正しく理解しよう!「休戦」「停戦」「終戦」の違い

違いのギモン

歴史の勉強をするときや、ニュースを見たときに、「休戦」「停戦」「終戦」という言葉を見ることがありますよね。

この3つの言葉の違いは何でしょうか。この記事では、「休戦」「停戦」「終戦」の違いについて解説します。

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結論:違いは、どの程度戦闘を中止するか

「休戦」「停戦」「終戦」の違いは、どの程度戦闘を中止するかに注目してみましょう。

「休戦」は、長期に渡って全面的に戦闘をやめることで、「停戦」は、一時的に特定の地域で戦闘をやめることです。そして、「終戦」は、完全に戦闘をやめ、講和条約を結ぶことです。

「休戦」をもっと詳しく


「休戦」は、長期に渡って全面的に戦闘をやめることです。実は、「休戦」と「停戦」の定義は曖昧ですが、法律用語としては「休戦」の方が使う頻度は多いです。

「休戦」したときには、戦闘は中止しますが、国交という国と国との付き合いは、まだ始まっていません。つまり、完全に戦争が終わったことにはなっていません。

例を挙げると、第一次世界大戦のときには、ドイツと軍イギリス軍がクリスマスを祝うために、一時的に戦闘を中止したクリスマス休戦またはクリスマス停戦と呼ばれるものがあります。

 

「休戦」には、全面的休戦と部分的休戦の2種類があります。

  • 全面的休戦:戦闘地域の全範囲で戦闘が中断する
  • 部分的休戦:全範囲の中の一部地域で戦闘が中断する

全面的休戦では、国のトップまたは、軍の最高司令官との間で結ばれ、批准(ひじゅん)が必要です。批准とは、条約に同意するときに使われる言葉です。部分的休戦では、戦闘地域の軍司令官との間で結ばれ、基本的には批准をする必要はありません。

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「停戦」をもっと詳しく


「停戦」は、一時的に特定の地域で戦闘をやめることです。戦闘が起きている地域の指揮官が、同意をすることで、一時的に戦うことをやめます。

「停戦」状態のときは、戦死者の収容や負傷者の手当て、捕虜(ほりょ)の交換が行われます。捕虜とは、戦争中に敵に捕まった人のことで、国際法で捕虜の定義が定められています。そのほかには、「休戦」や「終戦」の交渉や準備が、「停戦」中に行われることもあります。

「停戦」になる状況としては、戦争がより一層激しくなり、民間人への被害が大きくなったときです。そのときは、第3国の協力によって「停戦」になる場合もあります。

「終戦」をもっと詳しく


「終戦」は、完全に戦闘をやめ、講和条約を結ぶことです。講和条約を結ぶことが、戦争を終わらせる最も一般的な方法です。

講和条約の内容は、条約によって多少違いますが、基本的には戦争状態を終わらせること、国交回復、領土についてなどが決められます。

また、戦争は必ずしも平和的に終わるとは限りません。たとえば、敵の本拠地が破壊された場合や、戦争の中心人物の死亡、敵の降伏によって戦争が終わることもあります。

 

日本の場合は8月15日が、終戦の日となっていますが、ポツダム宣言にサインをしたのは9月2日なので、厳密にいうと、9月2日が正しい終戦の日になります。天皇が玉音放送によって、戦闘の停止を呼びかけたのが8月15日で、この玉音放送が休戦宣言といえます。

「終戦」になるためには、その前に必ず「休戦」や「停戦」の状態にしなければならないと思うかもしれませんが、その必要はありません。

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まとめ

以上、この記事では、「休戦」「停戦」「終戦」の違いについて解説しました。

  • 休戦:長期に渡って全面的に戦闘をやめること
  • 停戦:一時的に特定の地域で戦闘をやめること
  • 終戦:完全に戦闘をやめ、講和条約が結ばれること

「休戦」と「停戦」の定義は明確でないものの、これらの違いを知ることで、国と国との関係が見えてくるでしょう。

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