今回ご紹介する言葉は、熟語の「青天井(あおてんじょう)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「青天井」をざっくり言うと……
読み方 | 青天井(あおてんじょう) |
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意味 | 青空、価格などがどこまでも上がっていくこと |
類義語 | 青天、天井知らず、強気相場 |
対義語 | 底抜け、頭打ち、底打ち |
英語訳 | skyrocketing(急上昇すること)など |
「青天井」の意味をスッキリ理解!
「青天井」の意味を詳しく
「青天井」とは、青空のこと、もしくは価格や相場がどこまでも上昇し続け上限がないことです。
元々は「青空」の意味で、突き抜けるような青い空を天井に見立てた言葉です。それが転じて、制限や上限がなく、物事が上がっていくことを指すようになりました。
金融業界や株式市場、ゴルフなど、さまざまな場面で使われる単語ですが、共通するニュアンスは「上限がない」ことです。それぞれの場面では、下記のような意味になります。
- 金融業界:主に証券取引において、相場の上限がないこと
- ゴルフ:ハンディキャップの上限なしでプレーをすること
- 麻雀:満貫(まんがん)になっても打ち切らず、プレイヤーの持ち点がマイナスになっても対局を続けること
- ソーシャルゲーム:ガチャで課金するときに上限がないこと
「青天井」の使い方
- 日経平均株価が、過去に例を見ないほどの青天井だ。
- 外資系企業に勤めているせいか、彼の給料は青天井だねえ。
- 青天井ルールで麻雀をしたら、ひどく負けてしまった。
- 今日は爽やかな秋晴れで、空がまるで青天井のようだ。
上記の例文のように、「青天井」は値段や点数などに対してよく使われます。
①は業界用語ではありますが、非常によく見られる使い方です。日経平均株価の値がどこまでも上がっていくことを「青天井」と形容しています。
②は、日常会話での用法です。「彼」の給料が際限なく上がっていくように見えることを「青天井」という単語で表現しています。
③は麻雀の「青天井ルール」に関する文章です。麻雀では、満貫(まんがん)になってもゲームを打ち切らずに点数を加算し続けることを「青天井ルール」と言います。
満貫とは、場の点数が上がりすぎないように設けられている上限のことです。青天井ルールではこの上限が撤廃され、他のプレイヤーの持ち点がマイナスになっても対局が続けられます。
④は「青空」という意味で「青天井」が使われています。秋晴れの日の、真っ青な空がどこまでも続いているように見える様子を「青天井」と形容しています。
このように、「青天井」は突き抜けるような上昇を表現するのに使われます。
「青天井」の類義語
青天井には以下のような類義語があります。
- 青天:晴れ渡った青空
- 強気相場:高値を更新し続ける相場のこと
- 天井知らず:上昇が止まらないように見える相場の上がり方のこと
強気相場は、ブル相場、ブルマーケットとも呼びます。
他にも、金融業界には「天井」に関するさまざまな用語があります。
- 天井:相場が高値水準にあること
- 大天井:中長期的に見たときの相場の最高値
- バブル:青天井よりもさらに際限なく値上がりを続けること
それぞれの違いも、合わせて押さえておきましょう。
「青天井」の対義語
青天井には以下のような対義語があります。
- 底抜け:価格などが際限なく下がること
- 頭打ち:価格などが上昇の限界に達すること
- 底打ち:価格などが下げ止まること
「青天井」の英語訳
青天井を英語に訳すと、次のような表現になります。
- blue sky
(青空) - skyrocketing
(急上昇すること)
まとめ
以上、この記事では「青天井」について解説しました。
読み方 | 青天井(あおてんじょう) |
---|---|
意味 | 青空、価格などがどこまでも上がっていくこと |
類義語 | 青天、天井知らず、強気相場 |
対義語 | 底抜け、頭打ち、底打ち |
英語訳 | skyrocketing(急上昇すること)など |
いろいろな場面で使われますが、「上限がない」というニュアンスを覚えておくと意味を想像しやすいです。