「安全神話」の意味とは?使い方や英語から原発などの具体例まで解説

言葉

安全神話とは、根拠もないのに安全だと信じている状態のことです。

ニュースなどでたまに安全神話という言葉を聞きます。

この言葉は2011年にユーキャン新語・流行語大賞の候補になった言葉ですが、意味をよく知らない方も多いと思います。

そこで、この記事では安全神話の意味から使い方まで詳しく解説していきます。

「安全神話」の意味

安全神話あんぜんしんわ

根拠もないのに「絶対に安全である」と人々が信じていること

安全神話は、人々がある物事を「絶対安全だ」と信じている時にはあまり用いられません。

無条件に安全だと考えていたものが実際には安全でなかったときや、安全性に疑問を持つような不穏なことがあったときに使用されます。

ここからは安全神話を「安全」「神話」の2つの熟語に分けて見ていきましょう。

「安全」の意味

安全あんぜん

物事が損害や危害を受ける可能性がないこと

安全は何も心配しなくて良い様子を表します。

ちなみに、安全と似た言葉に安心がありますが、この2つの言葉には以下のような違いがあります。

  • 安全
    科学的、客観的に見て心配がないこと
  • 安心
    心理的、主観的に見て心配がないこと

「神話」の意味

神話しんわ

  1. 宇宙・人間・動植物などの起源や自然現象などを神などの超自然的な存在と関連させる説話のこと
    例:「ギリシャ神話」「日本神話」
  2. 実体は明らかでないのに、長期間絶対のものと信じ込まれてきたもの
    例:「不敗神話」「安全神話」

安全神話では②の意味で用いられています。

「安全神話」の具体例

安全神話の具体例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 原発
  • 土地

それぞれの具体例について詳しく見ていきましょう。

「安全神話」の具体例①:原発

原発に関する安全神話は、「安全神話」という言葉が流行するきっかけになりました。

原発はこれまで多くの人にとって「安全で事故は起こらない」と考えられてきました。

しかし、2011年3月、東日本大震災にともなう福島第一原発事故ではメルトダウンにより放射性物質が広範囲に飛散する事態となりました。

これにより、原発の安全神話は崩壊したのです。

「安全神話」の具体例②:土地

土地に関する安全神話は1990年代のバブル期にあったものです。

当時、土地の価格は必ず右肩上がりになり、値上がりが起こり続けるとされていました。

しかし、バブル経済崩壊により土地の価格は暴落し、安全神話は崩れました。

「安全神話」の使い方

安全神話は絶対に安全だと信じられていたものが実は安全ではなかった時に用います。

具体的な例文を見ていきましょう。

  1. 日本の危機管理は、安全神話によっておろそかになってしまっている。
  2. この事故によって、飛行機の安全神話は完全に崩れてしまった。
  3. 「学校は信頼できるものである」という安全神話は、果たして事実なのだろうか。
  4. 昨今の食品の安全神話に対して、疑問が増えてきている。

「安全神話」の英語訳

安全神話を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • safety myth
    (安全神話)

「安全神話」まとめ

以上、この記事では安全神話について解説しました。

読み方安全神話(あんぜんしんわ)
意味根拠もないのに「絶対に安全である」と人々が信じていること
具体例原発
土地
英語訳safety myth

世の中を見てみると、無意識に安全だと過信しているものはたくさんあります。

必ずしもすべてを疑う必要はありませんが、問題意識をもつことは大事ですね。