「暗喩(あんゆ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「暗喩(あんゆ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「暗喩」の意味をスッキリ理解!

暗喩(あんゆ):「〜のようだ」「〜みたいだ」などの言葉を使わずにものをたとえる表現技法

「暗喩」の意味を詳しく

「暗喩(あんゆ)」とは、「〜のようだ」「〜みたいだ」などの言葉を使わずにものをたとえる表現技法のことです。

「暗」という字には、「くらい」という意味のほかに、「あんに」「ひそかに」という意味があります。

また、「喩」という字には「たとえる」「たとえ」という意味があります。

これらが組み合わさり、「あんにたとえる」という意味になるのです。

「暗喩」の例

  1. 君は太陽だ。
  2. 雪の肌を持つ少女に出会った。

①の例文では、「君」を太陽にたとえています。

当然「君」は人間であり、太陽ではありません。そのため、「太陽」という言葉はたとえであるということがわかります。

「太陽」は一般的に明るく大きいものですから、「君は、太陽のように明るく大きな存在だ」という意味になります。

 

②の例文でも同様です。

「肌」は「雪」ではないため、「雪の肌」という言葉はたとえであることがわかります。

この場合、「雪のように白い肌」という意味になります。

このように、「ようだ」「ごとし」などの言葉を使わず、遠回しにたとえをする表現技法が「暗喩」です。

「暗喩」の使い方

  1. 私は、暗喩を多く使う小説が好きだ。
  2. この子はまだ幼いから、暗喩で表現しても理解できないと思う。

上記の例文のように、「暗喩」は表現技法のひとつとして、なにかしらの文章や発言を評価するときに使われます。

①の例文でも②の例文でも、「暗喩」という表現技法そのものについて語られています。

「これは暗喩だ」と判断することはあっても、「暗喩」という言葉自体は、日常生活の中ではあまり使われません。

「暗喩」の類義語

暗喩には以下のような類義語があります。

  • 比喩(ひゆ):たとえを使う表現方法
  • 隠喩(いんゆ):「〜ようだ」などの表現を使わずにたとえること
  • 直喩(ちょくゆ):「〜ようだ」などの言葉を使ってたとえること
  • 明諭(めいゆ):「〜ようだ」などの言葉を使ってたとえること
  • 諷喩(ふうゆ):たとえ話をすることで、遠回しに相手をさとすこと
  • 引喩(いんゆ):故事や他人の言葉をたとえとして使い、遠回しに相手をさとすこと
「暗喩」「隠喩」「直喩」「明喩」「諷喩」「引喩」はどれも、「比喩」の種類です。「比喩」とは、あるものを表現するときに、共通点のある別のものにたとえて説明する表現技法です。

「彼女は、アスファルトに咲いた一輪の花だ。」など、「〜ようだ」「〜みたいだ」「〜のごとし」といった言葉を使わずに表現するのが「暗喩」「隠喩」です。

一方、「彼女は、まるでアスファルトに咲いた花のようだ」「彼女は、アスファルトに咲いた一輪の花みたいだ」と表現するのが「直喩」「明喩」です。

「〜ようだ」など、「たとえである」ということを直接的に表す表現の有無によって使い分けられます。

 

「諷喩」「引喩」は、どちらも本当に言いたいことではなく、異なる話を使うことで間接的に相手をさとす比喩表現です。

「諷喩」は、たとえを使うことで、相手に伝えにくいことを遠回しに伝える方法です。

「引喩」は、人の言葉や故事成語をたとえとして引用し、遠回しに相手に伝えたいことを伝える方法です。

たとえば、「弘法にも筆の誤り」や「猿も木から落ちる」ということわざは、「どんな名人でも失敗することがある」と伝えるための「諷喩」「引喩」になります。

 

比喩表現にはさまざまなものがありますが、それぞれの違いをつかんで使い分けていきましょう。

「暗喩」の英語訳

暗喩を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • metaphor
    (暗喩)

metaphorは、「暗喩」「隠喩」という意味のある英単語です。

カタカナ語でそのまま「メタファー」と呼ばれることもあります。

まとめ

以上、この記事では「暗喩」について解説しました。

読み方暗喩(あんゆ)
意味「〜のようだ」「〜みたいだ」などの言葉を使わずにものをたとえる表現技法
類義語比喩、隠喩、直喩など
英語訳metaphor(暗喩)

「暗喩」という言葉は一見難しそうに思えますが、日常的に使っている比喩表現のひとつです。「直喩」など、ほかの比喩表現との違いをしっかりと覚えておきましょう。