今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アンドロイド(android)」です。
「アンドロイド」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「アンドロイド」をざっくり言うと……
英語表記 | アンドロイド(android) |
---|---|
意味 | 人間の形に似せた機械や人工生命体 |
語源 | ラテン語の“androides”から |
類義語 | ガイノイド、人造人間、人型ロボット、サイボーグ |
「アンドロイド」の意味をスッキリ理解!
「アンドロイド」の意味を詳しく
「アンドロイド」とは、人間の形に似せた機械や人工生命体のことです。
「人工生命体」とは、自然界の中で生まれるのではなく、人の手によって開発された生命体のことです。
クローンや、フランケンシュタインがこれに当たります。
フランケンシュタインはフィクションの登場人物であり、実在はしませんが、「人の形をした人工生命体」です。
つまり、広い意味でとらえると、フランケンシュタインもアンドロイドのひとつだと言うことができるのです。
しかし、やはり「アンドロイド」は上の写真のような金属でできた機械的なものを指すのが一般的です。
もうひとつの「アンドロイド」の意味
「アンドロイド」は近年になって、違う意味でも使われるようになりました。
それが、googleが開発したスマートフォン用のOSのことです。
OSとは、パソコンやスマートフォンを動かすための基本となるソフトウェアのことです。
「アンドロイド」はiPhone以外のスマートフォン全般を指すと思っている人もいるかもしれませんが、本来はOSというシステムのことを指すものだったのです。
ちなみにiPhoneやMacのOSはiOSというシステムです。
iOSはiPhoneやMACなどのApple製品のみにしか使われませんが、Androidは様々な機種で使われるOSです。
そのため、iPhoneとAndroidという分け方のイメージがついてしまったと考えられます。
「アンドロイド」の使い方
「アンドロイド」には以下のような使い方があります。
- アンドロイドの精度が年々上がっている。
- 人間がアンドロイドに仕事を奪われる。
- アンドロイドがiPhoneのシェア率を抜いた。
➊と➋は、「人間の形に似せた機械や人工生命体」という意味での「アンドロイド」です。
➌は、スマートフォンのOSとしての意味で使われています。
「アンドロイド」の語源
「アンドロイド」の語源はラテン語の “androides” です。
ラテン語は、ギリシア語から多くの語彙(ごい)を取り入れています。
“androides”も、ギリシア語の “andro” と接尾語である “oid” からできた言葉です。
“andro”は「人、男性」という意味、“oid” は単語の後ろについて「~のようなもの」「~もどき」という意味になります。
つまり、 “android” は直訳で「人のようなもの」「人もどき」という意味です。
“andro” が「男性」という意味も持つことから、女性型アンドロイドのことをガイノイド “gynoid” と呼び分けている作品もあります。
「アンドロイド」の類義語
「アンドロイド」には以下のような類義語があります。
- ガイノイド:女性型のアンドロイド
- 人造人間:人型ロボットなど人間に似せた機械や人工生命体
- 人型ロボット:外見を人間に似せて作られたロボット
- サイボーグ:機械で身体や能力を強化された人間
人造人間は、人型ロボットやアンドロイドを含みます。
まとめ
以上、この記事では「アンドロイド」について解説しました。
英語表記 | アンドロイド(android) |
---|---|
意味 | 人間の形に似せた機械や人工生命体 |
語源 | ラテン語の“androides”から |
類義語 | ガイノイド、人造人間、人型ロボット、サイボーグ |
「アンドロイド」はイメージはしやすいですが、細かい意味は知らなかったという人も多いと思います。類義語や、それらとの違いをしっかりと理解しておきましょう。