四字熟語「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「蛙鳴蝉噪」の意味をスッキリ理解!

蛙鳴蝉噪(あめいせんそう):蛙鳴蝉噪(あめいせんそう):意味もなく騒ぎ立てること。また、くだらない議論や下手な文章のこと。

「蛙鳴蝉噪」の意味を詳しく

蛙鳴蝉噪とは、「意味もなく、ただ騒いでいること」や、「下手な文章やくだらない議論」を意味します。

 

蛙鳴蝉噪は2つの動物の様子から成立した言葉です。

「蛙鳴」は「蛙(かえる)が鳴いている様子」のことを表しています。また、「蝉噪」は「蝉(せみ)が噪(さわ)いでいる様子」のことを表現した言葉です。これらの2匹が「ただ騒いでいるだけで、何の役にも立たないもの」の象徴として表現されたことから、現在の「意味もなく騒ぎ立てること」という意味になりました。

また、「騒ぎ立てる言葉に、何の意味もない」というところから転じて、「下手な文章やくだらない議論」を表す場合もあります。

なお、漢字の順番を入れ替えて「蝉噪蛙鳴(せんそうあめい」と表記することもできるので、覚えておくと便利です。

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「蛙鳴蝉噪」の使い方

  1. 渋谷の街では、ハロウィーンになると若者の蛙鳴蝉噪が繰り広げられることで有名だ。
  2. 国会の議論があまりに蛙鳴蝉噪で、国民の怒りが頂点に達している。

①の文では、蛙鳴蝉噪は「意味もなく騒ぎ立てること」という意味で用いられています。イベントなどで、人々がはしゃいで、必要以上に大騒ぎしている場合、その様子をこの四字熟語で例えることができます。

また、②の文では、「国会の議論がくだらないものである」という意味で用いられています。

「蛙鳴蝉噪」の由来

蛙鳴蝉噪は、8世紀に中国の韓愈(かんゆ)という詩人が用いたことが由来と言われています。

韓愈は、自身の51歳の正月に「平准西碑」という詩を発表します。この題名は、「淮西(わいせい)を平らぐる(ひららぐる)の碑(ひ)」と読みます。

当時の中国には、国の役人を決めるための試験がありました。これを科挙(かきょ)といいます。韓愈は、科挙で合格点に達していない友人たちを、国の改革を行う中心的なメンバーに抜擢(ばってき)しました。

しかし、その友人たちは、ただうるさいだけで何の役にも立ちませんでした。韓愈はこの様子を、蝉や蛙が鳴く様子に例えて笑いました。

このエピソードが「蛙鳴蝉噪」の由来であると言われています。

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「蛙鳴蝉噪」の類義語

蛙鳴蝉噪には以下のような類義語があります。

  • 驢鳴犬吠(ろめいけんばい):取るに足らない文章や、聞くに値しないような話のこと
  • 驢鳴雀噪(ろめいじゃくそう):聞くに値しない議論や、内容に乏しい文章の例え

どちらの四字熟語にもある「驢鳴」という言葉は、驢馬(ろば)が鳴いている様子のことを表します。

「驢鳴」「犬吠」「雀噪」は共通して、動物の声を「意味もなく騒いでいること」や「くだらないこと」として扱っています。そのため、どの言葉も非常に意味が似ているということができますね。

「蛙鳴蝉噪」の英語訳

蛙鳴蝉噪を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fruitless argument
    (無益な議論)
  • a lot of hot air
    (くだらない話)
  • full of hot air
    (くだらない話)
  • blathering
    (くだらないことをよく喋る様子)
  • mataeology
    (無益な会話)

“fruitless argument” とは、「実を結ばない」「無益である」という意味の “fruitless” と、「議論」という意味の “argument” によって成り立っている言葉です。

 

また、 “a lot of hot air” と “full of hot air” はイディオムと呼ばれる言い回しです。イディオムとは、遠回しに意味を伝える表現方法のことを言います。

“hot air” の直訳は「熱い空気」です。しかし、これらの表現では、「くだらない話」や「意味のない会話」を表しています。

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まとめ

以上、この記事では「蛙鳴蝉噪」について解説しました。

読み方 蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)
意味 意味もなく騒ぎ立てること。また、くだらない議論や下手な文章のこと。
由来 韓愈の詩「平准西碑」
類義語 驢鳴犬吠、驢鳴雀噪
英語訳 fruitless argument(無益な議論),a lot of hot air(くだらない話), full of hot air(くだらない話),blathering(くだらないことをよく喋る様子),mataeology(無益な会話)

くだらない議論を続けて話が進まなくなるのは、意味がありません。

実のある議論を心がけ、前に進むことを意識すると、より高いレベルで成長できることができます。

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