今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アルゴリズム」です。
「アルゴリズム」の意味や使い方、語源などについて分かりやすく解説します。
☆「アルゴリズム」をざっくり言うと……
英語表記 | アルゴリズム(algorithm) |
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意味 | 問題を解くための手段を定式化したもの |
語源 | アラビア人数学者のアル・フワーリズミーより |
「アルゴリズム」とは?
「アルゴリズム」の意味を詳しく
「アルゴリズム」とは一般的にはIT用語で、コンピュータに対して処理を出す手順を示したプログラムのことを指しています。
四則演算・条件分岐・ループなど、明確な手順を組み合わせて作られており、読み手によって意味が変わるようなことはありません。
数学・言語学など、IT用語以外で使われることもありますが、大まかな意味は変わりません。IT用語の場合はコンピュータが問題を解決するための手順を示す言葉です。
それ以外の学問で使われる場合は、人間が問題を解決するための手順やその思考方法を指す言葉になります。料理のレシピなども、広い意味ではアルゴリズムの一種であるということができます。
たとえば、卵焼きを作る際の「アルゴリズム」を示してみましょう。
- 生卵を割る
- 容器に入れる
- 卵白と卵黄を溶く
- 調味料を入れる
- フライパンに流し込む
- 一定時間の経過を待つ
- 火を止める
- 皿に移す
「アルゴリズム」は、誰が見ても再現できるような手順を示したものであることが重要です。コンピュータはあいまいな指示では動きませんし、人間が行う場合でもあやふやな部分があると失敗してしまいます。
そのため、コンピュータのプログラムを組む際には「どのような状況ならば『卵白と卵黄を溶いた』と言えるのか」「一定時間とは何分なのか」など、具体的な数値をあらかじめ入力しておく必要があります。
そして、その状況に達していなければ今の工程をループ、達していれば次のの工程に進む、というように設定します。
フローチャート
この画像のように、「アルゴリズム」を図に表すことでわかりやすくしたものが、「フローチャート」です。
「フローチャート」を用いると、分岐やループの条件が一目でわかるようになります。また、「この条件を達成できていなかったら二つ前の工程に戻る」といったような、文章では複雑な指示を伝えやすくすることができます。
「アルゴリズム」の構造がわかりやすくなるため、プログラミングの学習を始め、さまざまな場面で用いられています。
「アルゴリズム」の使い方
「アルゴリズム」は、文中では以下のように使われます。
- アルゴリズムを構築することで、作業の効率化を図る。
- このアルゴリズムは複雑なため、初心者には理解しにくい。
「アルゴリズム」の語源
「アルゴリズム」の語源は、英語で演算方法という意味を表す”algorithm”です。
9 世紀に活躍したアラビア人数学者、アル・フワーリズミーの名前が”algorithm”の由来だとされています。フワーリズミーは、数字の「0」を最初に発見した数学者の一人として知られており、数学だけでなく天文学においても大きな功績を残しています。
まとめ
以上、この記事では「アルゴリズム」について解説しました。
英語表記 | アルゴリズム(algorithm) |
---|---|
意味 | 問題を解くための手段を定式化したもの |
語源 | アラビア人数学者のアル・フワーリズミーより |
一見、難しそうな言葉ですが、「アルゴリズム」は身の回りに溢れています。ぜひ探してみてください。