今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アラカルト」です。
「アラカルト」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「アラカルト」をざっくり言うと……
英語表記 | アラカルト(a la carte) |
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意味 | 一品料理やお好み料理のこと |
語源 | フランス語で「アラカルトで」という意味の “à la carte” |
「アラカルト」とは?
「アラカルト」の意味を詳しく
「アラカルト」とは、一品料理やお好み料理のことことです。
レストランで使うことの多い言葉ですが、居酒屋などの食べ放題があるお店でも使われることがあります。
レストランでは、コースやセットの料理ではなく、一品ずつ好きなものを選んで食べたいときに「アラカルト」のメニューを使います。
コースの場合は、前菜からデザートまでの全体のバランスを考慮して、一品一品の量が少なめです。それに比べて、アラカルトの料理はコースの中の一品よりも1.5~2.5倍も多い場合があります。
したがって、友人同士でシェアして食事を楽しみたい場合は、アラカルトが良いでしょう。
居酒屋においても、食べ放題コースや飲み放題コースがある店舗では「コース」に対して「アラカルト」が使われることがあります。
また、食べ放題メニューの中で「アラカルトメニューが食べ放題」と宣伝しているところもあります。これは、本来は単品のメニューである料理を、食べ放題コース中で注文できることを意味しています。
さらに、「アラカルト」は食事以外の場面でも見ることがあります。
「アラカルトチョコレート」といえば、様々な種類のチョコレートが入っているチョコレート製品のことを指します。これは、特に海外のチョコレートに多いです。
本やホームページでは「目次」を表す言葉として「アラカルト」が使われることもあります。
そして、「BGMアラカルト」などのように、音楽の分野でも「アラカルト」は浸透しています。
しかし、これらの使い方は日本でしかされないことに注意しましょう。
「アラカルト」の使い方
- コースではなく、アラカルトのメニューはありますか。
- アラカルトの食事に飲み放題をつけることができます。
- みんなでシェアするなら、アラカルトで注文するべきだね。
上の例文のように、「アラカルトのメニュー」「アラカルトの食事」「アラカルトで」という形で使われることが多いでしょう。
「アラカルト」の語源
アラカルトの語源はフランス語の “à la carte” です。
“à” は「~で」「~に」という意味の前置詞です。“la” は英語でいう“the” と同じ意味の定冠詞です。
“carte” は「四角い紙」を意味するので、これによって「カード」「地図」「葉書」など、多くの物を表すことができます。
フランスでは、「メニュー表」のことを“carte(カルト)” といいます。そして、「コースメニュー」のことを“menu(ムニュ)” といいます。
フランスのレストランでは、コースで注文をすることが多いです。しかし、コースではなく一品料理を選びたいときには、以下のように伝えることができます。
“À la carte, s’il vous plaît(アラカルト、スィルヴープレ)” つまり、「アラカルトメニューでお願いします」という意味です。
この “à la carte” の部分が日本で定着し、カタカナ語となったのが「アラカルト」なのです。
まとめ
以上、この記事では「アラカルト」について解説しました。
英語表記 | アラカルト(a la carte) |
---|---|
意味 | 一品料理やお好み料理のこと |
語源 | フランス語で「アラカルトで」という意味の “à la carte” |
レストランに行った時には、コースにするのかアラカルトにするのか、自分のお腹のすき具合や、シェアをするか否かなどを考慮するといいですね。
また、食事に関する言葉には、日本語と語源の外国語で大きく異なることがあります。誤解を招かないように、よく注意しましょう。