「商いは牛の涎」の意味とは?読み方は?英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「商いは牛の涎(よだれ)」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「商いは牛の涎」をざっくり言うと……

読み方商(あきな)いは牛の涎(よだれ)
意味商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だということ
由来斉の管仲の言葉を記した書物『管子』より
類義語商人は牛の涎
英語訳Slow but steady wins the race.(ゆっくり着実にやれば、必ず競争に勝つ。)

「商いは牛の涎」の意味をスッキリ理解!

商(あきな)いは牛の涎(よだれ):商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だということ

「商いは牛の涎」の意味を詳しく


「商いは牛の涎」とは、商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だということを意味することわざです。また、商売において利益を急いではいけないという教えでもあります。

商売をする目的の一つには、当然お金を稼ぐことがあります。

しかし、一度に大儲けをしようとしたり、すぐに結果を求めすぎるとかえって失敗することにもなりかねません。

 

例としては、大きな利益を求めるあまり危険な賭けに出てしまうことや、多くの商売に手を出しすぎて失敗することなどが挙げられます。

商売においてこのような行為をせず、「たとえ商売の規模が小さくても、コツコツと気長に続けることで着実に成功へ進んでいく方がよい」ということを表すのがこのことわざです。

「商人(あきんど)は牛の涎」ともいいます。

「商いは牛の涎」の例文

  1. あまり焦ってあれこれ手を出さない方がいいよ。商いは牛の涎というだろう。
  2. 商いは牛の涎というように、辛抱強くコツコツと積み重ねることが大切だと教えられた。

「商いは牛の涎」の由来

牛の涎(よだれ)は、長く細くのびます。

このことから「商売は焦らず着実に続けることが大切である」ということを「商いは牛の涎」と表現するようになりました。

 

このことわざは、もともとは古き時代の中国、斉(せい)の時代の『管子(かんし)』という書物の中の一節でした。

『管子』は、桓公(かんこう)という君主に仕えた思想家、管仲(かんちゅう)による書物です。

桓公を覇者にのし上げた管仲のさまざまな思想が、この書物には記されています。

「商いは牛の涎」の類義語

「商いは牛の涎」には以下のような類義語があります。

  • 商人は牛の涎(よだれ)

「商いは牛の涎」の英語訳

「商いは牛の涎」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Slow but steady wins the race.
    (ゆっくり着実にやれば、必ず競争に勝つ。)

まとめ

以上、この記事では「商いは牛の涎」について解説しました。

読み方商(あきな)いは牛の涎(よだれ)
意味商売は辛抱強く気長にコツコツと続けることが大切だということ
由来斉の管仲の言葉を記した書物『管子』より
類義語商人は牛の涎
英語訳Slow but steady wins the race.(ゆっくり着実にやれば、必ず競争に勝つ。)

早くお金を稼ぎたいからといって一攫千金を狙おうとすると、かえって失敗することが多いです。

それよりも、諦めずに地道に努力を重ねていくことで、着実に成功への階段を登っていくことができるでしょう。