ことわざ「挨拶は時の氏神」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「挨拶は時の氏神(うじがみ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「挨拶は時の氏神」の意味をスッキリ理解!

挨拶は時の氏神(うじがみ):争いごとを仲裁してくれる人が現れたら、素直に言う通りにした方がよいということ

「挨拶は時の氏神」の意味を詳しく

「挨拶は時の氏神」とは争いごとを仲裁してくれる人が現れたら、素直に言う通りにした方がよいということを表します。また、仲裁する人は、氏神のようにありがたい存在であるという意味もあります。同じ意味で、「仲裁は時の氏神」や「時の氏神」と言う場合もあります。

「挨拶は時の氏神」における「挨拶」とは、「こんにちは」などの会話表現のことではありません。「揉めごとの仲裁をすること」を表します。

元気な挨拶はその場を明るくするという意味で「挨拶は時の氏神」を使用するのは間違いなので、注意してください。

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「挨拶は時の氏神」の使い方

  • 母親とケンカをしていたら、弟が止めに入った。挨拶は時の氏神と思ったので、ケンカをやめた。

この例文では、「争いごとを仲裁する人が現れたら、素直に言う通りにした方が良い」という意味で「挨拶は時の氏神」を使っています。

「挨拶は時の氏神」の由来

「挨拶は時の氏神」は、仲裁する人を氏神にたとえたことが由来です。氏神とは先祖を祀った神様や居住地に祀られている神様のことです。また、「時の氏神」とは、必要なタイミングで現れる氏神を指します。

土地に関する神様

土地に関する神様は、氏神のほかにも以下の神様が存在します。現代では歴史的な背景も関係して、それぞれの神様が混同されることが多くあります。

  • 鎮守神(ちんじゅがみ):土地や建物を守る神様
  • 産土神(うぶすながみ):生まれた土地を守る神様
  • 屋敷氏神:個々の家を守る神様

氏神は本来は先祖を祀った神様という意味です。しかし、現在では住んでいる土地に祀ってある神様も指すことが多くなっています。

昔は1つの土地で一生を過ごす場合がほとんどでした。そのため、鎮守神と産土神は同じ神様であることが多くありました。一方、現代では引っ越しをすることが増えたので、鎮守神と産土神が異なることがほとんどです。

 

なぜ、氏神・鎮守神・産土神が混同されるようになったのでしょうか。これは、日本の土地の制度に関係があります。

平安時代以降、荘園制(しょうえんせい)(※1)が採用され、貴族や武士、寺院などが所有する土地が増えました。その後、荘園の領主が自分の土地を守ってもらおうと、その土地の神様を祀ることにしました。これが鎮守神です。

 

室町時代になると荘園制が崩れたので、鎮守神を信仰することも減ります。そのため、室町時代以降、鎮守神は氏神や産土神と一緒に祀られることが増えました。

この荘園制の衰退が、氏神と鎮守神、産土神が混同される原因だといえます。

  • 荘園制(※1):奈良時代から戦国時代にかけて存在した、領主による大規模な土地所有形態のこと
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「挨拶は時の氏神」の類義語

「挨拶は時の氏神」には以下のような類義語があります。

  • 仲人(なこうど)は時にとっての氏神:「挨拶は時の氏神」と同じ意味

「挨拶は時の氏神」の対義語

「挨拶は時の氏神」には以下のような対義語があります。

  • 挨拶を上げる:仲裁をやめること
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「挨拶は時の氏神」の英語訳

「挨拶は時の氏神」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Blessed are the peacemakers.
    (神に祝福された人々は、仲裁人である。)

まとめ

以上、この記事では「挨拶は時の氏神」について解説しました。

読み方 挨拶は時の氏神(うじがみ)
意味 争いごとを仲裁する人が現れたら、素直に言う通りにした方がよいということ
由来 仲裁をしてくれる人を、氏神様にたとえたことが由来
類義語 仲人は時にとっての氏神
対義語 挨拶を上げる
英語訳 Blessed are the peacemakers.(神に祝福された人々は、仲裁人である。)

仲直りしたいと思っていても、なかなか言い出せないことがあります。そのときに、協力してくれる人はありがたい存在ですね。

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