「密閉」の意味とは?読み方は?使い方から英語や対義語や類義語まで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「密閉」です。

言葉の意味・専門用語としての意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「密閉」をざっくり言うと……

読み方密閉(みっぺい)
意味隙間のないように、ぴったりと閉じること・その状態のこと
専門用語としての意味坑道の出入り口をふさぐこと
ガスなどを発散させている機械や設備をカバーで覆うこと
語源「隙間なくとじる」という意味の漢字
類義語密封、完封、厳封、閉鎖、閉塞
対義語全開、解放、むき出し
英語訳seal(密閉する)

「密閉」の意味をスッキリ理解!

密閉(みっぺい):隙間のないように、ぴったりと閉じること・その状態のこと

「密閉」の意味を詳しく

「密閉」とは、「隙間のないように、ぴったりと閉じること・その状態のこと」です。

たとえば、「密閉容器」とは、容器とフタがぴったりと閉じることができ、隙間ができない入れ物のことです。

専門用語としての「密閉」の意味

「密閉」の一般的な意味は、「隙間のないように、ぴったりと閉じること・その状態のこと」ですが、専門用語として、より限定的な意味で使われることがあります。

具体的には、以下の分野で使われます。

  • 鉱山用語
  • 労働衛生用語

それぞれにおける「密閉」の意味を詳しく見ていきましょう。

鉱山用語としての「密閉」

鉱山用語としての「密閉」とは、「通気や人員の出入りを必要としない坑道や作業個所を遮断すること」です。

不要になった坑道や作業場に入れなくするという目的や、坑道内での火災の消火のために行われます。

坑道の中で火災が発生した場合、ガスなどに引火して大爆発が起こる可能性があります。また、大きな消防車は中に入れませんし、消火作業にも時間がかかります。

そこで、坑道の出入り口をどんどんふさいで、坑道内の空気を無くして消火するのです。

労働衛生用語としての「密閉」

作業環境において、有害ガスや蒸気などが発散されている場合に、発散させている機械や設備をカバーで覆うことです。

塵(ちり)なども通り抜けられないような気密性の高い素材のカバーをかけて、有害物の発散を防止することです。

「密閉」の使い方

  1. 開封後は必ず、密閉した状態で保存してください。
  2. 密閉状態は避けてください。

「密閉」の語源

「密閉」の漢字には、以下のような意味があります。

  • :すきまもなく集まっている・きめが細かい
  • :とじこめる・とじる・しめる

「隙間なくとじる」という意味の漢字であることがわかります。

「密閉」の類義語

「密閉」には以下のような類義語があります。

  • 密封(みっぷう):ぴっちりと封をすること
  • 完封(かんぷう):完全に封ずること・完全に敵の活動をとめること
  • 厳封(げんぷう):厳重に封をすること
  • 閉鎖(へいさ):とじること・活動や機能を停止すること
  • 閉塞(へいそく):通路や出入り口がふさがること・閉じてふさぐこと

「密閉」と「密封」の違い

「密閉」が「隙間なく閉じること」に対し、「密封」は「隙間なく堅く封をすること」です。

「密封」の方が「密閉」よりも固くしっかりと閉じられた状態を表します。

医薬品に関する表記の違いでは、「密閉」と「密封」は以下のように使い分けられています。

  • 密閉:固体の異物が入らないこと
  • 密封:気体や微生物が入らないこと

この使い分けからも、「密封」の方がよりしっかりと閉じられていることがわかります。

「密閉」の対義語

「密閉」には以下のような対義語があります。

  • 全開:全部開くこと・いっぱいにあけること
  • 開放:あけはなすこと・あけ放ってあり自由に出入りできること
  • むき出し:内部のものが外側に露出していること

「密閉」の英語訳

「密閉」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • seal
    (密閉する)

まとめ

以上、この記事では「密閉」について解説しました。

読み方密閉(みっぺい)
意味隙間のないように、ぴったりと閉じること・その状態のこと
専門用語としての意味坑道の出入り口をふさぐこと
ガスなどを発散させている機械や設備をカバーで覆うこと
語源「隙間なくとじる」という意味の漢字
類義語密封、完封、厳封、閉鎖、閉塞
対義語全開、解放、むき出し
英語訳seal(密閉する)

「密閉」は、最近よく使われている言葉です。この機会に、詳しい意味までしっかりと理解しておきましょう。