「生憎」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「生憎(あいにく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「生憎」の意味をスッキリ理解!

生憎(あいにく):期待に沿えず都合が悪い

「生憎」の意味を詳しく

「生憎」には、二つの意味があります。

「生憎」の意味
  1. 期待通りに進まず、残念であること
  2. 都合が悪い様子
「生憎」は、「物事が予想や期待した通りに進まず残念であること」「目的と合わずに都合の悪い様子」の二つの意味を持ちます。

期待や予想通りではないことや、目的と合わないことに対して「残念」だという思いがあることを表す言葉です。

読み方は「あいにく」だけでなく「あやにく」もありますが、記載されていない辞書もあることから、「あいにく」が主流となっています。

「生憎」の使い方

  1. 楽しみにしていたピクニックも、生憎の雨だ。
  2. 生憎ですが、その日は先約があるためお伺いできません。
①の例文のように「生憎」の使い方には「生憎の雨」「生憎の空模様」があります。どちらも期待どおりの天候にならず嘆くことを表しています。

このように「期待や目的どおりにならず残念な気持ち」を「生憎」で表現するのが一般的です。

ビジネスで使われる「生憎」

「生憎」は 丁寧な言葉遣いのため、目上の人に対しても使える敬語表現です。

例文③
  • 生憎ではございますが、再度日程調整をしてメールを送らせていただきます。
目上・目下関係なく使用できますが、目上の相手へ使うときは「生憎ですが」のように敬語表現を加えるのが適切です。

「相手から持ち掛けられたことを断る状況」や「期待にそえないことを謝る状況」で使用できます。

「生憎お会いできます」や「生憎出勤しています」のように、期待や目的通りに物事が進んだときには使うことはできません。覚えておきましょう。

ビジネスメールでの「生憎」

ビジネスメールにおいても、③の例文のように「生憎」を使用します。対話よりも丁寧である必要があるメールに適している表現は「生憎ではございますが」です。

ビジネスメールで「生憎」を使って断りをいれるときは、理由と一緒に謝罪の言葉や代替案を加えることでより好印象を持たせることができます。

また「お生憎様」は「相手の要望や意向に添えなくて申し訳ないという気持ち」を表す言葉ですが、皮肉を込めて使われることもあります。使う場面や相手に注意して使用するようにしましょう。

「生憎」の語源

「生憎」の語源は「ああ憎らしい」という言葉です。

「生憎」は本来「あやにく」の形で使われており、「あや」が応答を表す「ああ」を、「にく」が「憎らしい」を意味しています。都合が残念な様子を意味する「あやにく」の音が変化し「あいにく」として使われるようになりました。

「生憎」の類義語

「生憎」には以下のような類義語があります。

  • 残念:期待や希望のようにならず心残りなこと
  • 折悪しく:時機が悪いこと
  • 不運:運が悪いこと

「生憎」の対義語

「生憎」には以下のような対義語があります。

  • 折良く:その時、都合よく
  • 丁度良く:程度が過不足なく、適切であること
  • 運良く:到底実現しそうもないことを、偶然実現させてしまうこと

「生憎」の対義語は「丁度良く」「折良く」「運良く」です、「生憎」の目的どおりにならない様子と反対に、「都合よく事態が起こること」を表している言葉が対義語になります。

「生憎」の英語訳

「生憎」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • I’m sorry but~
    (残念ながら、申し訳ないが)

「生憎」は、英語で “I’m sorry but” と表すことができます。 “I’m sorry but” は「残念ながら」「申し訳ない」という意味を持つため、 “I’m sorry but~” と後ろに文章を繋げて使うことで「生憎ですが」と表現することができます。

例文
  • I’m sorry, but I have a prior engagement.
    (すみませんが先約があります)

まとめ

以上、この記事では「生憎」について解説しました。

読み方生憎(あいにく)
意味期待に沿えず都合が悪い
語源「ああ憎らしい」から
類義語残念、折悪しく、不運
対義語丁度良く・折良く・運良く
英語訳I’m sorry but

「生憎」は「期待や目的どおりにならず残念であること」「都合が悪いこと」を意味する言葉です。ビジネスシーンやメールでのやり取りで頻繁に使用する便利な言葉ですが、「お生憎様」という表現は皮肉と捉えられることもあります。

相手に失礼に当たらないように、使用場面や状況に応じて使用するようにしましょう。