四字熟語「合縁奇縁(あいえんきえん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「合縁奇縁(あいえんきえん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「合縁奇縁」の意味をスッキリ理解!

合縁奇縁(あいえんきえん):人の縁とは、良いものも悪いものも不思議な因縁によるものだということ

「合縁奇縁」の意味を詳しく

「合縁奇縁」とは、人の縁とは、良いものも悪いものも不思議な因縁によるものだという意味です。

「合縁」とは、仏教語で、恵みの多い良い縁という意味があり、「奇縁」とは、本来ならばありえないような不思議な縁と表します。

仲の良い間柄の関係に良く使われます。特に男女の関係や、出会いについてを言われることが多いとされています。

「合縁奇縁」と「一期一会」の違い

「合縁奇縁」と同じく、「一期一会」も出会いのことを表す四字熟語です。一生にただ一度出会うことという意味で使われます。ただ、両者にはニュアンスの違いがあります。

「合縁奇縁」は、出会ったということ自体に驚きや奇妙さを感じたということ表します。一方、「一期一会」は出会いに対して誠意を持つというように、生きる上での姿勢としての意味で使われます。

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「合縁奇縁」の使い方

  1. 苦楽を共にしてきた夫婦関係の2人はまさに合縁奇縁だ。
  2. 馬の合わない上司とはきっと、合縁奇縁と言えるだろう。
  3. 遠い親戚に血のつながりがあったなんて、合縁奇縁と呼ぶほかない。

①では、仲睦まじく運命を共にしてきた夫婦関係を肯定的に表現し、②では、逆に悪縁を否定的に表しています。

そして、③では、奇妙な縁のことを表す意味として使われています。

「合縁奇縁」の由来

「合縁奇縁」は、もともとは「因縁(いんねん)」にまつわる仏教の思想として広まりました。

「因縁」の「因」には、自分が原因で起こる事柄という意味があります。そして、「縁」は、直接的な原因を表す「因」に対して、間接的な原因のことを指します。

世の中で起こることは、「因」と「縁」の2つによって起きているというのが「因縁」の考え方です。人の縁も因縁によって起こることとされており、「合縁」は気の合う縁を、「奇縁」は不思議な縁を表しています。

 

また、「合縁奇縁」は、江戸時代に近松門左衛門が手がけた浄瑠璃、『心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)』の中で使われたことでも知られています。

主人公である半兵衛の妻となったお千代は、姑とうまくいかず、嫁ぎ先から追い出されてしまいます。半兵衛は、そんな妻と母親の様子を見て、「人には合縁奇縁、血を分けた親子でも仲の悪いがあるもの。乗合舟の見ず知らずにも、可愛らしいと思ふ人もある」と言います。

現代訳すると、「人には合縁奇縁というものがあり、血のつながった親子であっても仲が悪い場合もあり、また、偶然船に居合わせた見ず知らずの人でも可愛らしいと思うことがある」という意味になります。

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「合縁奇縁」の英語訳

合縁奇縁を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • destiny
    (運命)
  • fate
    (運命)
  • predetermination of matter
    (まえもって決められた運命的なつながり)

destiny と fate には、同じ運命という意味があります。destinyは、よい出来事や、誰かの意思決定によって決められた事を表します。fateには、不条理な出来事や、人の力ではどうにもならない出来事などによく用いられます。

まとめ

以上、この記事では「合縁奇縁」について解説しました。

読み方 合縁奇縁(あいえんきえん)
意味 人の縁とは、良いものも悪いものも不思議な因縁によるものだということ
由来 もとは仏教の思想
英語訳 destiny(運命),fate(運命),predetermination of matter(まえもって決められた運命的なつながり)

一口に出会いと言ってもさまざまなものがありますよね。良い出会いには感謝し、少し嫌な出会いにも何か意味があってのことと思ってみるのも良いかもしれません。

ぜひ、「合縁奇縁」を使ってみてくださいね。

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