「エージェント」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エージェント」です。

「エージェント」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「エージェント」をざっくり言うと……

英語表記エージェント(agent)
意味代理人・仲介者またはスパイ
語源ラテン語の「率先する」を意味する言葉
類義語エージェンシー

「エージェント」とは?

エージェント(agent):代理人・仲介者またはスパイ

「エージェント」の意味を詳しく

「エージェント」という言葉には、大きく分けて下記の2つの意味があります。

  1. 代理人、仲介者
  2. スパイ、諜報員

ここからは、それぞれの意味について詳しく解説していきます。

まず、①の「代理人、仲介者」という意味を持つ「エージェント」は、契約者の代わりに交渉や取引を行う仲介人のことです。

転職の際に利用する「転職エージェント」や、プロスポーツ選手のクラブ移籍・年棒の交渉を本人に代わって行う「代理人」が代表例です。

そして、②の「スパイ、諜報員」という意味を持つ「エージェント」は国家機関に所属して他国の情報などを手に入れる人のことを意味します。

映画「OO7(ダブルオーセブン)」で有名なジェームズ・ボンドなどがわかりやすい例として挙げられるでしょう。

 

このように、「エージェント」は2つの意味を持つ言葉ですが、日本では主に①の「代理人・仲介者」の意味で使われるので注意が必要です。

特に一般の社会人の場合、「エージェント」と聞くと「転職エージェント」をイメージする人がほとんどです。

「エージェント」の使い方

  1. 第二新卒の「転職エージェント使用率」は、8割以上にものぼる。
  2. プロ選手のエージェントは、意外にも個人経営の会社の社長であることが多い。
  3. ジェームズ・ボンドは超一流のエージェントですが、非常に女好きです。

例文のように、エージェントという言葉は文脈によって意味が変わるので注意が必要です。

また、例文①と②の「エージェント」はどちらも「代理人・仲介者」という意味で使われていますが、両者は与えられている権限に違いがあります。

 

例えば、①の「転職エージェント」という言葉の場合、転職希望者と企業の間に立って、両者のやり取りをつなぐ役割を担っています。

言い換えると、窓口業務のみを行って実際の交渉は本人に全て任せているかたちです。

これに対して、②の「エージェント」は、プロ選手の代わりにチームの契約更新の交渉などをほぼ完全に代行します。

つまり、①のエージェントは与えられている権限が少ない「仲介者」であり、②のエージェントは与えられている権限が大きい「代理人」という区分けができるのです。

「エージェント」の語源

日本でよく使われる「エージェント」の由来は、英語の “agent” にあります。

“agent” は「代理人・仲介者」という言葉を持つ言葉であり、日本でもほぼ同じ意味で使われています。

また、英語の “agent” はその語源をラテン語の「率先する」を意味する言葉にまで遡ります。

この「率先する」という言葉が、「他の人の代わりに行う」といった意味に転じて、やがて “agent” という言葉が生まれたのです。

「エージェント」の類義語

「エージェント」とよく似た言葉として、「エージェンシー」があります。

エージェンシーは英語の “agency” に由来があり、主に「代理店」という意味で使われます。

実は、エージェンシーにも「代理人・仲介者」という意味があります。

しかし、日本ではエージェントは「代理人・仲介者」、エージェンシーは「代理店」という意味で分けて使われることがほとんどです。

まとめ

以上、この記事では「エージェント(agent)」について解説しました。

英語表記エージェント(agent)
意味代理人・仲介者またはスパイ
語源ラテン語の「率先する」を意味する言葉
類義語エージェンシー

私たちが初めて利用したエージェントは、間違いなく親でしょう。

なぜなら、小学校の入学手続きや保険証の作成など、生活する上で必要なものを代わりに揃えてくれたからです。

「代理人」と聞くと、一流の人たちだけが利用する存在と思いがちですが、意外にも私たちのすぐそばにあるものだということですね。