「効果」と「成果」という言葉があります。日常生活でよく使用する言葉ですが、改めて考えてみると同じような意味として捉えることができます。
例えば、次の2つの例文を比べて、どのような違いがあると思いますか。
- 生姜湯には体を温める効果があります
- 売り上げの成果が上がった
しかし、この違いを説明するのは難しいですよね。
この記事では、「効果」「成果」の違いについて解説します。
結論:「成果」とは、行動に応じたプラスアルファの結果のこと
「効果」とは、目的に対応する結果のことです。
一方、「成果」とは、働きかけ (行動)によって、目的以上のものになった結果のことです。
「効果」をもっと詳しく
「効果」とは、目的に対応する結果のことです。また、「効果」は、英語で “effect” です。“effect” には、効果、効き目、効力などの意味があります。
ちなみに、場面を作るために必要な雰囲気を人工的に作り出すことも、「効果」です。演劇やテレビドラマ、映画などで活用されます。「物語をよりリアルに届ける」という目的のための「擬音・照明・音楽」という結果という意味では、これも「目的に対応する結果」であるといえます。
このように、ダイレクトに目的を達成したい場合、「効果」という言葉を使うのが望ましいです。
次の例文を見てみましょう。
これは、薬を服用したことで、症状が改善された、といった意味合いです。この例文から、症状を改善する、という目的をダイレクトに達成したことがわかります。
「成果」をもっと詳しく
「成果」とは、働きかけによって、目的以上のものになった結果のことです。「成果」は英語で “achievement” です。“achievement” には、努力して成し遂げること、達成すること、という意味があります。
つまり、「成果」に一番大切なものは「行動」なのです。
会社のポジションで考えると、製品を売り込みに行く営業部は、「成果」を上げるための部署と言えます。
次の例文を見てみましょう。
毎日のようにコツコツと練習し、弱点を克服、そして表彰式では金賞を受賞した、といった意味合いです。ここには、自分自身の努力があることがわかります。
まとめ
以上、この記事では、「効果」と「成果」の違いについて解説しました。
- 効果:目的に対応する結果
- 成果:働きかけ (行動)によって、目的以上のものになった結果
混同させて使っていたという人は、多いのではないでしょうか。ぜひこの違いを、日常の生活に活かしていきたいですね。