あらかじめご了承ください。
絶対殺すマンは、聞いたら絶対に忘れないようなインパクトをもつ言葉です。
しかし、名前だけが一人歩きしてしまい、実際意味はよく知らない、なんて人も多いのではないでしょうか。
もしかしたらこの言葉を何気なく使っている人もいるかもしれませんが、元ネタを知ることで、さらに深みをもってこの言葉を使うことができます。
今回は、絶対使うマンの意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく説明します。
☆「絶対殺すマン」をざっくり言うと……
読み方 | 絶対殺すマン(ぜったいころすまん) |
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意味 | ある特定の相手を確実に倒すという特徴をもったキャラクターへの俗称 |
由来 | ①『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのキャラクター ②漫画『そうだ!銭湯へ行こう!』のセリフ |
類義語 | 〇〇キラー |
英語訳 | Absolutely killing man(絶対殺すマン) |
「絶対殺すマン」の意味
ある特定の相手を確実に倒すという特徴をもったキャラクターへの俗称
このようなキャラクターは、戦闘を伴うゲームやアニメ、中でもソーシャルゲームにおいて特に多く登場します。
これは、ソーシャルゲームには登場するキャラクターの数が多いため、新しく生み出すキャラクターには強い能力や個性をつける必要があるために発生します。
強い能力や独特の個性をつけたことによって、特定のキャラクターへの相性が非常によくなってしまうのです。
絶対殺すマンの種類
また、絶対殺すマンには以下の三つの種類があるとされています。
- 性能面において絶対殺すマンである場合
- 設定面において絶対殺すマンである場合
- 性能面・設定面両方において絶対殺すマンである場合
性能面において絶対殺すマンである場合
性能面において絶対殺すマンであるとは、そのキャラクターが持つ固有の能力が特定の相手に対して非常に効果的である場合です。
キャラクターの背景において特定の相手に恨みがあったり、嫌ったりしているわけではないものの、結果としてその相手に対して非常に強くなっている場合には、性能面において絶対殺すマンであると考えられます。
この種類の絶対殺すマンは、ソーシャルゲームにおいて特定のキャラクターが強すぎてそれ以外のキャラクターを使う意味がなくなっている場合において、強すぎるキャラを倒すために導入されることが多いです。
性能面において絶対殺すマンの例としては、『モンスターストライク』における獣神化サタンが挙げられます。
このキャラクターが登場する数か月前、ゲーム内では「伝説の理想郷」という、エデンがボスとして登場するクエストが新たに開催され、その高い難易度から多くのプレイヤーが絶望の淵に立たされていました。
その中で登場した獣神化サタンは、このクエストの難しいポイントをほぼ全て攻略できる能力を持っており、このキャラがいるだけでクエストの攻略が非常に楽になると言われるようになりました。
獣神化サタンはエデンのクエストに対して非常に有用な性能を誇っていたものの、エデンに強いという設定があったわけではないので、性能面においてエデンを絶対殺すマンであると考えることができます。
設定面において絶対殺すマンである場合
設定面においての絶対殺すマンは、キャラクターの背景では特定の相手を倒しているという設定があるものの、実際の性能においてはそのキャラクター相手に特別有利というわけではないという場合です。
この場合、設定と性能があっていないためゲームのユーザーが違和感を覚えることも多く、修正によって性能面においても絶対殺すマンになる場合が多いです。
性能面・設定面両方において絶対殺すマンである場合
性能面・設定面両方において絶対殺すマンである場合とは、上記の二つの特徴を両方ともあわせもっている場合です。
設定と性能がかみあっているため、一番理想的な絶対殺すマンです。
性能面・設定面両方において絶対殺すマンの例としては、『ポケットモンスター』シリーズに登場するメガカイロスが挙げられます。
メガカイロスとは、カイロスがメガ進化した姿です。
カイロスはクワガタがモチーフになっており、カブトムシがモチーフになっているヘラクロスとは、長らくライバル関係にあるポケモンとして人々に認識されていました。
そんなカイロスは、メガ進化することで、特性「スカイスキン」を手にします。
この特性はノーマルタイプの技がひこうタイプになり、さらに威力が1.3倍になるという効果があります。
ヘラクロスはひこうタイプが弱点なため、この特性を手にしたメガカイロスは、非常に高い確率でヘラクロスを倒すことができます。
こうした特徴から、メガカイロスは性能面・設定面の両方において、ヘラクロス絶対殺すマンであると考えられています。
「絶対殺すマン」の使い方
絶対殺すマンは、ゲームなどで特定の相手に対して非常に強いキャラクターを表すときに使われます。
絶対殺すマンを用いた例文としては、以下のようなものがあります。
- バスター・ブレイダーは、ドラゴン族絶対殺すマンだ。
- マークザインは、フェストゥム絶対殺すマンと言っていいほどの性能をしている。
例文①:「バスター・ブレイダー」について
この例文に出てくる「バスター・ブレイダー」とは、遊戯王に出てくるモンスターカードです。
バスター・ブレイダーには相手の場と墓地のドラゴン族モンスターが多ければ多いほど攻撃力が上がる能力をもっているため、まさにドラゴン族絶対殺すマンです。
例文②:「マークザイン」「フェストゥム」について
この例文に出てくる「マークザイン」と「フェストゥム」は、スーパーロボット大戦に登場するキャラクターです。
フェストゥムは、能力が優秀で厄介な敵キャラなのですが、マークザインにはフェストゥムを緩い条件下で一撃で倒すことができる能力を持っています。
そのため、マークザインはまさにフェストゥム絶対殺すマンと言えるのです。
「絶対殺すマン」の由来
絶対殺すマンの由来には、以下のようなものがあります。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場するスタンド「タスクACT4」の非公式の別称
- 漫画『そうだ!銭湯へ行こう!』に出てくるセリフ「チンチ〇から石鹸出るマン」
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場するスタンド「タスクACT4」の非公式の別称
タスクACT4とは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第七部に登場する主人公、ジョニィ・ジョースターが操るスタンド「タスク」が成長した姿です。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズでは、登場人物達がスタンドと呼ばれる存在を使いながら戦いを繰り広げます。
その中でタスクというスタンドは、ジョニィの爪を回転させて周囲を切り裂く能力や、爪を弾丸にして射出する能力をもっています。
また、このタスクはACT1からACT4まで計四段階の姿があり、最終段階であるACT4では、爪弾が当たった相手にジョニィの意思を必ずぶつける能力が付随されています。
作中では、この能力によって相手に殺意をぶつけることで必ず相手を死に至らしめる場面があり、この場面の印象が非常に強いことから、絶対殺すマンの由来になったのではないかと考えられています。
漫画『そうだ!銭湯へ行こう!』に出てくるセリフ「チンチ〇から石鹸出るマン」
これは、土居坂崎氏が執筆した成人向け漫画『そうだ!銭湯へ行こう!』に登場したセリフです。
このセリフのインパクトが強かったため、「ふたばちゃんねる」というネット上のサイトで「絶対〇〇するマン」という造語が生まれ、これが元となって絶対殺すマンが誕生したのではないかと考えられています。
これは絶対〇〇するマンの否定形であり、何が何でも特定のことをしない人に対して使われます。
例えば、どんな感動する場面や怖い場面に想像しても泣かない人がいた場合、「絶対泣かないマン」ということができます。
「絶対殺すマン」の類義語
絶対殺すマンには以下のような類義語があります。
- 〇〇キラー
特定の相手に対して非常に強いことを表す言葉
類義語である「〇〇キラー」の〇〇には、特定の相手の名前が入ります。
この言葉も絶対殺すマンと同様に、特定の相手に対して非常に強いキャラクターのことを表す際に使われます。
「〇〇キラー」の例としては、以下のようなものがあります。
- ドラゴンキラー
- 炎属性キラー
「絶対殺すマン」の英語訳
絶対殺すマンを英語に訳すと、次のような表現になります。
- Absolutely killing man
(絶対殺すマン)
英語訳の中にある “Absolutely” は、「完全に」という意味をもつ言葉です。
“killing” は「殺す」という意味があり、これらの語が合わさって絶対殺すマンという訳語になっています。
「絶対殺すマン」のまとめ
以上、この記事では「絶対殺すマン」について解説しました。
読み方 | 絶対殺すマン(ぜったいころすまん) |
---|---|
意味 | ある特定の相手を確実に倒すという特徴をもったキャラクターへの俗称 |
由来 | ①『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのキャラクター ②漫画『そうだ!銭湯へ行こう!』のセリフ |
類義語 | 〇〇キラー |
英語訳 | Absolutely killing man(絶対殺すマン) |
このように、絶対殺すマンはゲームやアニメ内で特定のキャラクターにめっぽう強いキャラクターのことを指すときに使われます。
みなさんがプレイしてるゲームの中にも、〇〇絶対殺すマンがいるかもしれないので、探してみてはいかがでしょうか。