今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アビリティー」です。
「アビリティー」の意味・使い方・語源・アビリティーのつく言葉についてわかりやすく解説します。
☆「アビリティー」をざっくり言うと……
英語表記 | アビリティー(ability) |
---|---|
意味 | 能力・技能 |
語源 | フランス語の “habille” |
類義語 | スキル(skill)、キャパシティー(capacity)など |
補足 | トレーサビリティーなどの言葉にも使われている |
「アビリティー」とは?
「アビリティー」の意味を詳しく
「アビリティー」とは、「○○できること」という意味です。
“able to ~” には「~できる」という意味があります。この “able” が名詞になったのが “ability” です。 “ability to ~” で「~できること」つまり「~する能力」という意味になります。
アビリティーは、能力・技能を広くあらわす言葉です。日本語としても使われるいくつかの英単語の意味と比較しながら、アビリティーの意味を説明します。
- ギフト(gift):生まれ持った天才的な能力
- キャパシティー(capacity):収容能力、ある行動をするだけの余力
- スキル(skill):経験や訓練で得られる能力・技能
- ファカルティ(faculty):視聴覚などの生まれつきの能力、特別な能力
このように、日本語に訳すと「能力」とつく言葉も、それぞれ意味が異なります。「アビリティー」にはこれらのような意味の限定がなく、生まれ持った能力にも訓練して身につけた能力にも使えます。
「アビリティー」の使い方
- 彼は素晴らしい事務処理のアビリティーがある。
- うちの会社にはエンプロイアビリティーを十分持った社員しかいない。
- 健常者を前提とした社会が、障害者のディスアビリティーを生み出している。
上の例文のように、「○○アビリティー」という言葉の一部でアビリティーが使われることが多いです。日本語の「能力・技能」を英語で表すときは、「スキル」の方がよくつかわれます。
「アビリティー」の語源
「アビリティー」の語源はフランス語の “habille” です。「持つ」という意味があります。
ここから英語の「~できる」という意味の “able” が生まれました。 “able” の名詞形が “ability” です。
「アビリティー」のつく言葉
例文でもあげた通り、「アビリティー」は他の言葉の後ろについて「~~できること」という意味を持ちます。日本語としても使われている「○○アビリティー」をいくつか紹介します。
- アカウンタビリティー(accountability):社会に事業を説明できること
- エンプロイアビリティ(employability):雇用されるだけの能力
- ディスアビリティー(disability):社会制度によって障害者が社会に参加しづらいこと
- トレーサビティー(tracability):肉などが生産から流通までの経路の情報を公開していること
まとめ
以上、この記事では「アビリティー」について解説しました。
英語表記 | アビリティー(ability) |
---|---|
意味 | 能力・技能 |
語源 | フランス語の “habille” |
類義語 | スキル(skill)、キャパシティー(capacity)など |
補足 | トレーサビリティーなどの言葉にも使われている |
「○○アビリティ」は広く使われています。語源である「アビリティー」の意味を理解することで、これらの言葉の意味もわかりやすくなるでしょう。