今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「自己研鑽(じこけんさん)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「自己研鑽」の意味をスッキリ理解!
「自己研鑽」の意味を詳しく
自己研鑽は、自分自身の能力や技術を、努力を通じて成長させることを指します。
自己研鑽は、基本的に自分の意志によって行われる行為ですが、他者の影響によって強制的に自己研鑽をさせられることもあります。強制的な自己研鑽の例としては、以下のようなものがあります。
- 営業成績が悪いため、営業についての本を読まされてスキルアップを強制させられる
- 会社に資格の取得を強制させられたため、資格の勉強を始める
いずれにせよ、ただ努力をするのではなく、自分の成長を願って努力している際に、自己研鑽という言葉は使われます。
自己研鑽の具体例
自己研鑽の方法は一つではなく、さまざまな活動を通じて自己研鑽することができます。ここでは、その例の一部を列挙します。
- 本・新聞を読む
- 語学教室に通う
- 勉強会に参加する・資格を取得する
- ネットを使って情報収集をする
「自己研鑽」の使い方
- 自分の成長のため、自己研鑽を怠らない。
- これからは自己研鑽に努める所存です。
自己研鑽は、自分が成長するために力を尽くす、という意を表す際に使うことが多い言葉です。
「自己研鑽」の由来
自己研鑽は、以下の二つの言葉が組み合わさった言葉です。
- 自己:自分自身
- 研鑽:学問を深く研究し、究めること
また、「研鑽」は以下の二つの漢字から成り立っています。
- 研:磨く
- 鑽:きり、のみ、たがね
この言葉と「磨く」という意味をもつ「研」が組み合わさることで、「邪魔な部分を削り、良いところを磨く」というニュアンスになり、「研鑽」は現在のような意味になりました。
「自己研鑽」の類義語
自己研鑽には以下のような類義語があります。
- 自己啓発:自分を人間的に高めること
- 自己実現:自分の欲求を社会的に実現すること
- 自分磨き:自分の能力を向上させる
それぞれの言葉と自己研鑽の違いについて以下で解説します。
「自己研鑽」と「自己啓発」の違い
自己研鑽と自己啓発の違いは以下の通りです。
- 自己研鑽:資格など具体的なスキルを向上させること
- 自己啓発:考え方など、抽象的・精神的なものを向上させること
「自己研鑽」と「自己実現」の違い
自己研鑽と自己実現の違いは以下のとおりです。
- 自己研鑽:自分のスキルを向上させること
- 自己実現:スキルを向上させた結果、自分の欲求を社会的に満たすこと
「自己研鑽」と「自分磨き」の違い
自己研鑽と自分磨きの違いは以下の通りです。
- 自己研鑽:学業や資格など、内面的なスキルを向上させること
- 自分磨き:内面的なスキル以外にも、外見を磨くという意味も含まれる
「自己研鑽」の英語訳
自己研鑽を英語に訳すと、次のような表現になります。
- personal development
(自己研鑽) - improve oneself
(自己研鑽)
自己研鑽を英語訳する場合には、「自己」と近いニュアンスをもつ “personal” や “oneself” と、「研鑽」と近いニュアンスをもつ “development” や “improve” が組み合わされて使われます。
また、「研鑽」単体を英語に訳す場合には、 “study” が使われます。
まとめ
以上、この記事では「自己研鑽」について解説しました。
読み方 | 自己研鑽(じこけんさん) |
---|---|
意味 | 自分自身の能力に磨きをかけること |
由来 | 「自己」と「研鑽」を組み合わせた言葉 |
類義語 | 自己啓発、自己実現など |
英語訳 | personal development(自己研鑽), improve oneself(自己研鑽) |
自己研鑽は、自分の成長を表す際に多く用いられる言葉です。類義語との使い分けで間違えることが多いため、意味や使い方をしっかりと覚えましょう。