「恵体」とは？読み方から類語や対義語までわかりやすく解説

今回ご紹介する言葉は、熟語の「恵体」です。

言葉の意味・読み方・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「恵体」をざっくり言うと……

「恵体」の意味をスッキリ理解！

「恵体」の意味を詳しく

「恵体」とは、「恵まれた体格」のことです。

主にスポーツ選手、特に野球選手の恵まれた体格を表す言葉として、インターネット上で使われ始めた言葉です。

そのため、本来の意味では、身長が高いことではなく恰幅(かっぷく)が良いことを表す意味合いが強くありました。

しかし、この意味から派生して、現在では以下のように、恵まれた体格全般を表す言葉として使われることもあります。

以上のように、「恵体」は、さまざまな意味での「体格に恵まれている状態」を表す言葉です。

「恵体」の読み方

「恵体」は、もともとネット用語として使われ始めた言葉です。そのため、読み方が確定しておらず、いくつかの読み方で意見が分かれています。

具体的に、「恵体」の読み方としては以下の3パターンがあります。

「恵体」に正しい読み方は存在しないため、上の3つのどの読み方を用いても問題ありません。

「めぐたい」の説

「恵体」の読み方のひとつは「めぐたい」です。

「恵体」とは、「恵(めぐ)まれた体格(たいかく)」という言葉の略称であることから、これをそのまま略した「めぐたい」という読み方をするのだという意見です。

「えたい」の説

「恵体」の読み方のふたつめは「えたい」です。

「恵」の読み方のひとつである「え」を採用して「恵体」を「えたい」と読む説です。

「けいたい」の説

「恵体」の読み方の3つ目は「けいたい」です。

「体」の読み方である「たい」は、音読みです。ここから「恵」も音読みで「けい」と読むだろうと推測した説です。

「恵体」の使い方

➊の「恵体」は、「野球選手で恰幅が良く、恵まれた体格であること」という意味で使われています。

➋の「恵体」は、「丸みを帯びているなど、女性の魅力的な体型」という意味で使われています。

➌の「恵体」は、「高身長」という意味で使われています。

「恵体」の語源

「恵体」はもともと、2010年頃から、インターネットの掲示板で使われるようになった造語です。

畠山和洋(はたけやまかずひろ)という岩手県出身のプロ野球選手が、恵まれた体格なのにも関わらず、打球の成績がふるわなかったことから、インターネット上で「恵体糞打」という揶揄が流行しました。

「恵まれた体格から糞みたいな打球を放つ」という文章を省略して生まれた四字熟語の「恵体糞打」が由来です。

ここから転じて、「恵体」だけで「体格に恵まれている者」を表すようになりました。

ちなみに、「恵体糞打」の読み方に関しても、以下のように統一されていません。

「恵体」は、野球選手を表す言葉として生まれたため、現在でも野球選手に対してよく使われます。

「恵体豪打」の意味

2010年、畠山選手が所属していた東京ヤクルトスワローズは、シーズン当初から苦戦を強いられました。2010年に就任した東京ヤクルトスワローズの監督代理は、畠山選手を4番打者に置きました。

畠山選手は調子を取り戻し、チームもセ・リーグ断トツの最下位から4位まで巻き返すことができました。畠山選手は翌年以降も活躍を続け、2015年には打点王に輝きました。

畠山選手は「恵体糞打」と揶揄されていましたが、活躍してからは「恵体豪打」という畠山選手を褒め称える言葉もインターネット上で生まれました。

「恵体豪打」とは、「恵まれた体格から豪快な打球を飛ばす」という文章を省略したものです。また、「恵体豪打」に関しても「恵体糞打」と同様に読み方がさまざまです。

「恵体」の類義語

「恵体」には以下のような類義語があります。

「恵体」の対義語

「恵体」には以下のような対義語があります。

「恵体」の英語訳

「恵体」は、「体格がいい」「恵まれた体付きをしている」という意味の言葉です。これらを英語に訳すと、次のような表現になります。

まとめ

以上、この記事では「恵体」について解説しました。

「恵体」には、読み方や意味が複数あることがわかりました。この機会に、使い方や由来までしっかりと理解しておきましょう。