誰しもほめられればうれしいものですよね。ほめることは良い関係を築くための第一歩だと言うことができます。
ところで、「ほめる」という言葉には「褒める」と「誉める」の2つの漢字があてられますよね。
この2つはどのように違うのでしょうか。調べてみると、意外な違いがわかりました。
そこで、今回は「褒める」と「誉める」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:常用漢字かどうかが違う
しかし、「褒める」という表現が常用漢字で使われるのに対して、「誉める」という表現は常用漢字として用いることができません。
「褒める」をもっと詳しく
褒めるという表現は常用漢字で使うことができます。
そのため、公文書や教科書、新聞などでも用いることができます。
そして、「褒」という漢字は「衣」という部分が含まれているので、衣などの金品を与えてほめるというニュアンスがあります。
また、この漢字はよい行いに報いる返しをするという意味があるので、「褒める」は相手の行いを評価してよしとするという場面で使われることが多いです。
そして、このような意味から一般的に、目上の相手に対して使うのは失礼でしょう。
「誉める」をもっと詳しく
誉めるという表現は常用漢字として用いることができません。
そのため、公文書や教科書、新聞などでは用いることができません。
ただ、日常で使う分には問題ありません。
そして、「誉」という漢字には「言」という部分が含まれているため、言葉で人をほめることが由来になっています。
また、この漢字にはみんなにもてはやされる、良い評判を得る、みんなで持ち上げてほめるという意味があるため、みんなから高い評価を得ることができた場面で使われることが多いです。
そのため、個人的な評価ではなく、勝利、受賞などの場面で使われることが多いでしょう。
そのため、目上にも目下にも使うことができます。
だが、そもそも目上に使う時のほめるが「評価する」という意味であれば、それ自体が失礼なことにあたるでしょう。
そのため、そもそも目上の人に対して個人的な評価をすること自体、しないほうがいいでしょう。
まとめ
以上、この記事では、「褒める」と「誉める」の違いについて解説しました。
- 褒める:常用漢字で使える
- 誉める:常用漢字で使えない
「褒める」と「誉める」の違いは常用漢字で使われるかどうか以外はわずかなものです。そのため、この違いは雑学程度に覚えておけば大丈夫でしょう。