今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ノンフィクション」です。
「ノンフィクション」の意味、具体例、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
☆「ノンフィクション」をざっくり言うと……
英語表記 | ノンフィクション(nonfiction) |
---|---|
意味 | 歴史上の事実や記録に基づいた、文章や映像などの創作作品 |
語源 | 「事実に即して作られた作品」という意味の英単語 “nonfiction” |
類義語 | ドキュメンタリー |
対義語 | フィクション |
このページの目次
「ノンフィクション」の意味をスッキリ理解!
「ノンフィクション」の意味を詳しく
「ノンフィクション」とは、歴史上の事実や記録に基づいた、文章や映像などの創作作品のことです。
事実に基づいて書かれた文章や、事実に基づいて撮られた映像のことを表します。
ただし、同じ歴史的な事実を題材にしていても、もとになる歴史のとらえ方や切り取り方によって作品の内容が異なることはあります。
「ノンフィクション」だとしても、製作者の主観や思考は、完全には排除できない点に注意しましょう。
また、「ノンフィクションの作品のすべてが事実である」とは言えません。あくまで「事実に基づいた作品」なのです。
「ノンフィクション」の具体例
「ノンフィクション」には、以下のようにさまざまな形態があります。
- ルポタージュ:新聞・雑誌・放送などにおける現地からの報告
- 旅行記:旅行中の見聞や感想を書き記した文章
- 日記:毎日の出来事や感想などの記録
- 伝記:個人の生涯を、事績を中心に記録したもの
- インタビュー:報道記者などが取材のために人と会って話を聞くこと。また、その記事のこと
- ドキュメンタリー:取材対象に演出を加えず、記録された素材映像を編集した映像作品
「ドキュメンタリー」の意味
「ドキュメンタリー」は、「取材対象に特別な演出を加えずに、記録されたあのままの素材映像を編集しただけの映像作品」のことです。
つまり、登場人物が演技をしたり、台本を用意したりせずに撮影された映像のことです。
「ノンフィクション」の使い方
「ノンフィクション」には以下のような使い方があります。
- 彼は、日本を代表するノンフィクション作家として有名だ。
- 来月に上映されるのは、イラク戦争を題材にしたノンフィクション映画です。
「ノンフィクション」の語源
「ノンフィクション」の語源は英語の “nonfiction” です。
英語の “nonfiction” は、「事実に即して作られた作品」という意味です。
カタカナ語の「ノンフィクション」と同じ意味で使われます。
ちなみに、英語では間にハイフンを入れて、 “non-fiction” と表記されることもあります。
「ノンフィクション」の類義語
「ノンフィクション」には以下のような類義語があります。
- ドキュメンタリー:取材対象に演出を加えず、記録された素材映像を編集した映像作品
「ノンフィクション」と「ドキュメンタリー」の違い
「ノンフィクション」と「ドキュメンタリー」は、似た言葉として捉えられることが多いです。
しかし、実際「ドキュメンタリー」は、「ノンフィクション」の一種で、映画フィルムやビデオなどの映像記録媒体で撮影された記録映像作品を表します。
つまり、「ドキュメンタリー」は、数ある「ノンフィクション」の作品の中のひとつのくくりということになります。
「ノンフィクション」の対義語
「ノンフィクション」には以下のような対義語があります。
- フィクション:空想世界を題材にした作品や想像力に基づいた作品こと
「フィクション」は、虚構(事実ではないことを事実らしくつくり上げること)や、想像によって作り上げたものという意味です。
「ノンフィクション」の対義語ですが、「ノンフィクション」は「完全な事実」という意味ではありません。
あくまで「ノンフィクション」は、「事実に基づく作品」です。「完全な虚構」ではないだけで、一部分の演出や虚構は存在します。
まとめ
以上、この記事では「ノンフィクション」について解説しました。
英語表記 | ノンフィクション(nonfiction) |
---|---|
意味 | 歴史上の事実や記録に基づいた、文章や映像などの創作作品 |
語源 | 「事実に即して作られた作品」という意味の英単語 “nonfiction” |
類義語 | ドキュメンタリー |
対義語 | フィクション |
「ノンフィクション」の意味は、間違えられやすいので注意が必要です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。