今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ディシプリン」です。
「ディシプリン」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
☆「ディシプリン」をざっくり言うと……
英語表記 | ディシプリン(discipline) |
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意味 | 規律、学問 |
語源 | 英語の“discipline” |
類義語 | ルール、トレーニング、メジャーなど |
対義語 | インディシプリンなど |
このページの目次
「ディシプリン」の意味をスッキリ理解!
「ディシプリン」の意味を詳しく
「ディシプリン」には以下のような意味があります。
- 規律
- 学問
- 訓練
- しつけ
この中でも「規律」「学問」という意味をよく使います。
特に使う場面ごとに意味をみてみましょう。
「学問」という意味の場合
「ディシプリン」は学問分野で、「学問」という意味ですが、ニュアンスは「流派」に近いです。
具体的には、あるできごとを、特定の学問分野の観点から見ることを「ディシプリン」といいます。たとえば、「経済学ディシプリン」といえば、ある社会の事象を経済学を通して見ることです。
分かりやすくいえば、合理的な考えに基づいて人々が行動を取ることを前提にして、物事を見ることです。
また、教育や大学などでは単純に「学科」という意味で使用します。
「規律」という意味の場合
「ディシプリン」を「規律」という意味で使うのは、サッカーやフットサルといったスポーツの場面です。「チームの中で共有が徹底された約束事や、その様子」を指します。
また、プレイしていない時は、「生活面での規律」という意味で使用します。
規則や規律、ルールといったこと以外にも、選手としてプレイに対する志や努力なども含みます。
「ディシプリン」の使い方
- ディシプリンを集団生活で共有することで円滑な生活が送れる。
- ポジティブディシプリンが効果を発揮したようだ。
- 社会学のディシプリンを通して現象を説明する。
「ディシプリン」は学問分野からサッカーなどのスポーツまで幅広い場面で使用します。
①は部活動など集団生活を送ることに関する例文です。
②の「ポジティブディシプリン」とは、「肯定的なしつけ」という意味です。子どもを叩いたり、怒鳴ったりしないで子育てを行うことです。
③は学問に関する例文です。社会学を通じて世の中の事象を説明することです。
「ディシプリン」の語源
「ディシプリン」の語源は英語の“discipline”です。意味は、「規律」「訓練」でカタカナ語と同じです。
もともと、フランスの哲学者ミシェル・フーコーが1975年に自身の著書『監獄の誕生』の中で提唱しました。「ディシプリン」は当時、18世紀西欧で成立した権力のテクノロジーの本質的要素を表しました。
具体的には、「ディシプリン」は服従させたい誰かの一つひとつの動作、姿勢などを外部から権力で操って、従順で有能な人物を育てようとする支配の本質的な部分を指します。
これが日本語で「規律」「規律」「訓練」に訳されました。
「ディシプリン」の類義語
「ディシプリン」には以下のような類義語があります。
ルール
「ルール」は「規則」という意味です。よく使うカタカナ語のひとつで、たとえば、「ルールを守る」「スポーツのルール」などの用法があります。
トレーニング
「トレーニング」は「訓練」という意味です。「ディシプリン」ように「しつけ」という意味合いはありませんが、たとえば「太ももを使ったトレーニング」と使います。
メジャー
「メジャー」は「計量器」「はかり」が主な意味ですが、「専攻」という意味もあります。しかし、カタカナ語ではあまり、「専攻」という意味を使いません。
英語の“major”が語源になっていて、英語では「専攻」という意味でよく使います。
「ディシプリン」の対義語
「ディシプリン」には以下のような対義語があります。
- インディシプリン:規律のないこと
インディシプリン
「インディシプリン」は「規律のないこと」という意味です。英語の“in discipline” をカタカナに変換したものが使われています。あまり使用する頻度は高くありませんが、たとえば、決まり事などがなくて、規律がなくなっている状態を「インディシプリン」といいます。
まとめ
以上、この記事では「ディシプリン」について解説しました。
英語表記 | ディシプリン(discipline) |
---|---|
意味 | 規律、学問 |
語源 | 英語の“discipline” |
類義語 | ルール、トレーニング、メジャーなど |
対義語 | インディシプリンなど |
「ディシプリン」は日常生活でもよく使う単語です。やはり、意味が分からないと困る時もあります。
ぜひ、この記事を参考にして「ディシプリン」の意味や使い方を覚えましょう。