今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「グローリー」です。
「グローリー」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「グローリー」をざっくり言うと……
英語表記 | グローリー(glory) |
---|---|
意味 | 栄光、後光、光輪 |
語源 | 英語の “glory” |
「グローリー」の意味をスッキリ理解!
「グローリー」の意味を詳しく
「グローリー」には3つの意味があります。
- 栄光
- 後光
- 光輪
「栄光」という意味について詳しく解説
人の偉大さや功績の大きさなどを表現する際に、「グローリー」は「栄光」という意味で使われます。
後述する「後光」などのニュアンスから、「グローリー」と称されるには、神仏や聖人のような活躍を求められます。つまり、個人の業績より国家や民族規模での偉大な業績を「グローリー」と表現します。
「後光」という意味について詳しく解説
宗教に関連して使われる「グローリー」は、「後光」を意味します。
「後光」は、「神仏や聖人の体から発せられる光」という意味です。
宗教によって「後光」の意味が異なります。仏教であれば、仏や菩薩から放たれるとされる光を表します。仏像では、背中に金色の輪を付けて表現されています。
「光輪」という意味について詳しく解説
自然現象として使われる「グローリー」は「光輪」を意味します。
単なる光の輪ではなく、「ブロッケン現象という大気光学現象によってできる、虹に似た光の輪」を「グローリー」と呼びます。
ブロッケン現象とは、太陽などの光が背後から差し込み、その光が空気中の水滴によって散乱され、虹に似た光の輪が現れる現象です。
この現象は、主に山の深い霧や、飛行機から見下ろした雲によって引き起こされます。
日本では、光の輪を仏様の後光や御来迎(ごらいごう)だと考えられていました。
「グローリー」の使い方
- 君のグローリーデイズはとうに過ぎているため、早く引退したほうがいいと思う。
- この宗教画には、グローリーが強調されて描かれている。
- 非常に幸運なことに、山に登ったらグローリーを見ることができた。
上の例文のように、「グローリー」は宗教の用語としてや、自然現象として用いられることが多いでしょう。
①の「グローリー」は「グローリーデイズ」で「栄光の時代、全盛期」を表します。かつての輝かしい時代を指して使われます。
②は「神仏や聖人の体から発せられる光」という意味で「グローリー」が使われています。キリスト教の宗教画では、人物全体を包む金色の光として「グローリー」が描かれています。
③の「グローリー」は、「ブロッケン現象という大気光学現象によってできる、虹に似た光の輪」を指します。山で見られることの多い現象です。
「グローリー」の語源
「グローリー」の語源は英語の “glory” です。
カタカナ語の「グローリー」とほとんど同じ意味です。英語では俗な表現として、「あの世」を意味して使われる場合があります。
まとめ
以上、この記事では「グローリー」について解説しました。
英語表記 | グローリー(glory) |
---|---|
意味 | 栄光、後光、光輪 |
語源 | 英語の “glory” |
「グローリー」は多くの意味を持つ言葉ですが、神々しい光というニュアンスは共通しています。ニュアンスを掴んで意味を理解しましょう。