「寄稿」の意味とは？読み方は？使い方から英語や類語まで例文付きで

今回ご紹介する言葉は、熟語の「寄稿(きこう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「寄稿」をざっくり言うと……

「寄稿」の意味をスッキリ理解！

「寄稿」の意味を詳しく

「寄稿」は、依頼を受けて新聞や雑誌などに原稿を送ること、またその送られた原稿そのもののことを指している単語です。

「寄稿」を構成する漢字にはそれぞれ以下のような意味があります。

「寄」には、物を預ける、送るといった意味があります。これに「原稿」を意味する「稿」が合わさり、「原稿を送る」という意味になりました。

自分から原稿を送ることは「寄稿」とは言いません。この場合は「投稿」を使います。ただ、原稿を送られた側が、相手への敬意を込めて送られた原稿を「寄稿」と呼ぶこともあります。

なお、最近ではウェブサイトに依頼されて原稿を送ることも「寄稿」と呼びます。

「寄稿」の使い方

上記の例文のように、「寄稿」は、執筆や出版関連の用語と共に使われます。

①では、非常にオーソドックスな「寄稿」の使われ方をしています。原稿を送って欲しいと頼まれたけれど、どういう内容の原稿を書こうか悩んでいる、という意味の文です。

②は、「寄稿」を「送ってもらった原稿」という意味で使っています。「これ」がゲストの書いてくれた原稿だ、という意味の文章です。

③は、寄稿を依頼するときによく見られる文です。多くの場合は寄稿を依頼する側の方が立場が下になるため、相手を敬う表現と共に用いられます。「寄稿」を敬語にする場合、以下のようなフレーズが使われます。

④は、寄稿の複合語「寄稿家」を使った文です。「寄稿家」とは、よく寄稿を依頼される人のことで、コラムニストなどのことです。他にも以下のような複合語があります。

このように、「寄稿」は、原稿を依頼して書いてもらうときにのみ使われます。

「寄稿」の類義語

寄稿には以下のような類義語があります。

そのほか、似た言葉に「投書」があります。

「寄稿」と「投稿」の違い

「投稿」とは、新聞や雑誌などに原稿を書いて送ることです。

「寄稿」と「投稿」には、以下のような違いがあります。

また、「投稿」は、ブログやウェブサイトなどに自ら原稿を書いてアップロードすることも含んでいます。「寄稿」にはそういった意味はありません。

「寄稿」と「投書」の違い

「投書」とは、意見や苦情などを関係機関に送ること、または投稿することです。必ずしも掲載されることが目的ではありません。

「寄稿」と「投書」には、以下のような違いがあります。

「寄稿」の英語訳

寄稿を英語に訳すと、次のような表現になります。

ただし、 “contribute” だけだとさまざまな意味に取れてしまいます。「寄稿」と言いたい場合は、 “contribute story” や “contribute report” などの形で「何を書いてもらったのか」をセットで書く必要があります。

また、「寄稿者」を英訳する場合は、以下のような単語を使うことができます。

補足：「寄稿」を依頼するとき

寄稿を依頼するときは、条件を明白にするように気をつける必要があります。依頼時に伝えておくべきことは、以下の通りです。

まとめ

以上、この記事では「寄稿」について解説しました。

出版関係に携わると、よく目にする単語です。