今回ご紹介する言葉は、熟語の「上長(じょうちょう)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳・関連語「上司」「先輩」との違いについてわかりやすく解説します。
☆「上長」をざっくり言うと……
読み方 | 上長(じょうちょう) |
---|---|
意味 | 年齢と身分が上の人のこと |
語源 | 上(上に位置していること) + 長(期間が長いこと) |
類義語 | 上席(じょうせき)、上役(うわやく)、上司、先輩など |
対義語 | 下僚(かりょう)、下っ端、配下など |
英語訳 | senior(年長者)、elder(年長者)、boss(上司) |
このページの目次
「上長(じょうちょう)」の意味をスッキリ理解!
同音異義語の「冗長(じょうちょう)」と間違えないように注意しましょう。
「上長(じょうちょう)」の意味を詳しく
「上長(じょうちょう)」とは、年齢と身分が上の人のことです。
社外でも社内でも使うことができます。
メールや文書の宛名において「様」をつけて「上長様」と書いてしまうケースが多いのですが、これは間違いなので注意しましょう。正しくは以下のように表記します。
- 名前+様 (〇〇様)
- 名前+役職名 (〇〇社長)
- 役職名+名前+様 (社長〇〇様)
- 名前+役職名+殿 (〇〇社長殿)
「上長(じょうちょう)」の使い方
- 上長に一度確認して、後日報告いたします。
- 上長に報告して、指示を仰ぎます。
- 上長の○○課長のおかげで、問題を解決しました。
①の例文では、社外の人に向けて、上司の確認をとってから再度連絡することを伝えています。
②の例文は、社内で問題が起きた時、上司からの指示を待つことを伝えています。
③の例文は、上司に対してお礼を伝えています。
「上長(じょうちょう)」の語源
「上長(じょうちょう)」は、用いられている漢字に注目すると、語源から意味を理解できます。
「上長」の漢字の意味はそれぞれ以下の通りです。
- 上:高い位置にあること
- 長:期間が長いこと
この二つの漢字を組み合わせて、「上長」は「年齢と地位が上の人」という意味で使われるようになりました。
「上長(じょうちょう)」の類義語
「上長(じょうちょう)」には以下のような類義語があります。
- 上席(じょうせき):階級・等級が上位であること
- 上役(うわやく):組織において自分よりも役職が上位の人物
- 上司:会社・官庁などで自分よりも地位が上の人
- 先輩:同じ学校や職場に先に入った人
「上長(じょうちょう)」の対義語
「上長(じょうちょう)」には以下のような対義語があります。
- 下僚(かりょう):職場で地位が下の者
- 下っ端:地位の低い者
- 配下:その人の支配に属していること
「上長(じょうちょう)」の英語訳
「上長(じょうちょう)」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- senior
(年長者) - elder
(年長者) - boss
(上司)
“senior” は「シニア」として、 “boss” は「ボス」として日本語でも使われていますね。
関連語「上司」「先輩」との違い
「上長(じょうちょう)」の関連語「上司」と「先輩」の違いを以下に解説します。
「上司」の意味
「上司」は、年齢に関係なくその人よりも役職が上の人のことです。
年齢は関係ないという点が「上長」とは異なります。
「先輩」の意味
「先輩」は、組織に入ったタイミングが早い人のことです。
時間の問題ですから、地位の高さは関係ありません。
まとめ
以上、この記事では「上長(じょうちょう)」について解説しました。
読み方 | 上長(じょうちょう) |
---|---|
意味 | 年齢と身分が上の人のこと |
語源 | 上(上に位置していること) + 長(期間が長いこと) |
類義語 | 上席(じょうせき)、上役(うわやく)、上司、先輩など |
対義語 | 下僚(かりょう)、下っ端、配下など |
英語訳 | senior(年長者)、elder(年長者)、boss(上司) |
組織において目上の人を指すときは「上司」や「先輩」という言葉を使うことが多く「上長」を使うことは多くありません。しかし、「上長」という言葉が使われた時に、意味を理解できるようにぜひ覚えましょう。