「バルク」の意味とは？使い方から英語まで例文付きでわかりやすく解説

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「バルク」です。

「バルク」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。

☆「バルク」をざっくり言うと……

「バルク」の意味をスッキリ理解！

「バルク」の意味を詳しく

「バルク」は、「大きさ、容量」を意味します。

単に量そのものを表すのではなく、「量が多い、大量、まとまっている」といったニュアンスを持って使われます。

実際は専門用語としての使用が多く、使われる分野によって様々な意味を持ちます。以下で個別に解説します。

化学における「バルク」の意味を詳しく解説

化学における「バルク」は「表面もしくは界面でない物質の本体」を指します。

物質には必ず他との境目があります。水がコップに入っているとしたら、水と空気、水とコップという二種類の境目があり、それぞれ表面、界面と呼ばれます。

この界面や表面は特徴的な性質を示すため、特に注目されて語られることがあります。その際に、表面や界面ではなく、どことも接していない物質の本体のみを指すために「バルク」が使用されています。

医薬品における「バルク」の意味を詳しく解説

医薬品における「バルク」は「医薬品の原料や中間体」を指します。

医薬品は原料から他の化学薬品と反応させることを繰り返すことによって合成されます。中間体とは、原料から出発して医薬品になるまでの途中の物質を意味します。

つまり、完成品である医薬品より前の段階をひっくるめて「バルク」と言います。

また、「医薬品バルク」という用語も使われます。

「医薬品バルク」は「小分けされていない段階の医薬品」を指します。

物流における「バルク」の意味を詳しく解説

物流における「バルク」にはいくつか意味があるため以下にまとめました。

②は瓶に小分けされる前の樽の状態を指します。

③は「バルク品」と言われ、在庫処理やまとめ買いなどで安く仕入れた商品を指します。簡易的な包装のみであったり、裸のままで売られていたりします。

「バルク品」はアパレル業界やパソコンの専門店など使われます。服やパソコンの部品が「バルク品」として流通することが多いためです。

「バルク品」に対し、通常のパッケージで販売されている商品は「リテール品」と呼ばれています。

ボディビルにおける「バルク」の意味を詳しく解説

ボディビルにおける「バルク」は「筋肉の質感や量」を意味します。

「筋肉を大きくすること」という意味で「バルクアップ」が使われる場合もあります。

ITにおける「バルク」の意味を詳しく解説

ITでは「バルク転送」という用語として使われます。

「バルク転送」は、「複数の通信回線を利用して、大量のデータを一括で転送する方式」を指します。

時間はかかりますが、細切れにして送る必要がないため、データを正確に転送できます。データに誤りがあった場合は再送されます。

不動産における「バルク」の意味を詳しく解説

不動産では「バルクセール」という用語として使われます。

「バルクセール」は、「複数の不動産や債権をひとまとめにして売買を行うこと」を指します。

採算性の高いものと低いものをセットで販売し、お客さんに買ってもらうことが狙いです。

「バルク」の使い方

上の例文のように、「バルク」は様々な分野で専門用語として使われます。

①の「バルク」は「粉体などの包装されないまま積載される貨物」を指します。通常の貨物船とは異なり、ベルトコンベアやパイプラインが併設されることが多いです。

②は「表面もしくは界面でない物質の本体」という意味で「バルク」が使用されています。

③の「バルク」は「筋肉の質感や量」を意味します。「バルクがついた」で「筋肉が大きくなった」という意味になります。

「バルク」の語源

「バルク」の語源は英語の “bulk” です。

英語の “bulk”は「大きさ、容量」の他に「一括する、まとめる」という意味で使われることも多いです。

「bulk」を使った英語表現

「bulk」をつかった英語表現を以下にまとめました。

まとめ

以上、この記事では「バルク」について解説しました。

「バルク」は意味が抽象的で難しいカタカナ語です。専門用語として使われるため、各分野に合わせた理解をしましょう。