今回ご紹介する言葉は、熟語の「羨望(せんぼう)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「羨望」をざっくり言うと……
読み方 | 羨望(せんぼう) |
---|---|
意味 | うらやましく思うこと |
語源 | 漢字の組み合わせから |
類義語 | 艶羨、憧れ、羨慕など |
対義語 | 嫉妬、ねたみ、やきもち |
英語訳 | longing(うらやむ) |
「羨望」の意味をスッキリ理解!
羨望(せんぼう):うらやましく思うこと
「羨望」の意味を詳しく
「羨望」とは、自分以外の誰かをうらやましく思うことを表す言葉です。
特に、自分よりも秀でている人や優秀な人を見て、「自分もそうなりたい」「あの人がうらやましい」という心情を表しています。
「うらやましい」を表す言葉として「嫉妬」という言葉がありますが、「羨望」と「嫉妬」では、ニュアンスが大きく異なります。
- 羨望:うらやましくて憧れる
- 嫉妬:うらやましくて憎らしい
「羨望」の使い方
- 上司の昇進を羨望する。
- 彼は素晴らしい成績を出したため、周囲から熱い羨望の眼差しを受けた。
- 同期の栄転は羨望に堪えない。
また、「羨望」には以下のように、よく使う言い回しがあるため覚えておきましょう。
「羨望」を用いた言い回し
- 羨望の眼差し:他人への憧れや羨む気持ちが目線などに現れるさま
- 羨望の的(まと):うらやましく思われる対象、他人からしきりにうらやましがられる様子
- 羨望の念:うらやましいという気持ち
- 羨望に堪えない:うらやましい気持ちが抑えられない様子
「羨望」の語源
「羨望」は以下の漢字の意味が組み合わさることで、「うらやましく思う」という意味になりました。
- 羨:うらやましい、うらやむ
- 望:のぞむ、強く思う
「羨望」は、純粋に「うらやましく思う」気持ちを表現した言葉です。
「羨望」の類義語
「羨望」には以下のような類義語があります。
- 艶羨(えんせん):うらやましく思うこと
- 羨ましい:他人を見て、自分もそうなりたいと思う気持ち
- 羨慕:うらやみ慕うこと
- 憧れ:理想とする物事に強く心が引かれること
「艶羨」は日常会話ではあまり使われない言葉です。特別な事情がない場合は、「羨望」「羨ましい」などに言い換えましょう。
また、「羨慕」「憧れ」は「うらやましい」という意味に加えて、「尊敬する」「慕う」というニュアンスを含んだ言葉です。「羨望」と混同しないように注意しましょう。
「羨望」の対義語
「羨望」には以下のような対義語があります。
- 嫉妬:うらやみ憎むこと
- ねたみ:うらやみ嫌うこと
- やきもち:嫉妬する気持ち
「羨望」の英語訳
「羨望」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- envy
(うらやむ、嫉妬する) - jealousy
(うらやむ、妬む) - longing
(うらやむ、あこがれる)
「羨望」をより正確に英訳したい場合は “longing” を使用しましょう。
まとめ
以上、この記事では「羨望」について解説しました。
読み方 | 羨望(せんぼう) |
---|---|
意味 | うらやましく思うこと |
語源 | 漢字の組み合わせから |
類義語 | 艶羨、憧れ、羨慕など |
対義語 | 嫉妬、ねたみ、やきもち |
英語訳 | longing(うらやむ) |
「羨望」は日常会話でもよく使用する言葉です。「嫉妬」などとの意味の違いに注意しながら、しっかりと意味を確認しておきましょう。