「ハーレム」の意味とは？使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ハーレム」です。

「ハーレム」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「ハーレム」をざっくり言うと……

「ハーレム」の意味をスッキリ理解!

「ハーレム」の意味を詳しく

「ハーレム」には、3つの意味があります。

語源となる3つの英単語によって意味が異なります。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「後宮」という意味の「ハーレム」

“harem” というトルコ語の単語が語源になった「ハーレム」には、「後宮」という意味があります。「後宮」とは、皇帝や王などの妻、つまり「后妃」が住む場所のことです。

語源となった “harem” はイスラーム社会の女性の居室を表す言葉でした。

もちろん、イスラーム社会だけでなく他の国や地域にも「後宮」は存在します。日本でも平安京や江戸城に有名な後宮が存在しました。

イスラーム教は性に厳戒な宗教なので、夫や親族以外の立ち入りが禁止されたスペースが多く存在したのです。

「男性一人を多数の女性が取り巻く状況」という意味の「ハーレム」

「ハーレム」には、「男性一人を多数の女性が取り巻く状況」という意味があります。語源は、「後宮」という意味のトルコ語 “harem” と同じものです。

イスラーム教の「男性が侵入することができないスペース」という意味が、西洋に入ってから誤認されてしまったことによってこの意味が生まれました。

もともとは夫や父親など限定的な男性しか入ることのできない居住スペースだったものが、官能的な空間という意味で捉えられてしまったのです。

生物学における「ハーレム」の意味

上記の意味から派生して、生物学における「ハーレム」は「一夫多妻制のコロニー」という意味を持ちます。

「コロニー」とは、「ある地域に定住している生物の集団」のことです。

一匹の雄と複数の雌で構成されている群れを「ハーレム」と表現します。

「オランダの都市名」という意味の「ハーレム」

「ハーレム」は、オランダの都市の名前です。「ハーレム市」は、首都アムステルダムから20kmほど離れたところにあります。

「ハーレム市」は、17世紀からチューリップなどの球根栽培が盛んなことで有名です。

また、観光要素としては、中世の建築物や有名なミュージアムや美しい風車などの多くの見所があります。

「アメリカの地名」という意味の「ハーレム」

「ハーレム」は、「アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区北部の地区」を表すこともあります。

オランダの「ハーレム市」と違い、「都市」ではなく「地区」を表すので注意しましょう。

「ハーレム」の使い方

「ハーレム」には以下のような使い方があります。

➊の「ハーレム」は、「後宮」という意味で使われています。

➋の「ハーレム」は、「男性一人を多数の女性が取り巻く状況」という意味で使われています。

➌の「ハーレム」は、「オランダの都市の名前」として使われています。

「ハーレム」の語源

「ハーレム」の語源は以下のように3つあります。
 

アメリカの「ハーレム地区」は、もともとオランダの植民地でした。そのため、「ハーレム地区」は、オランダの「ハーレム市」にちなんで名づけられた名前です。

「ハーレム」の類義語

「ハーレム」には以下のような類義語があります。

まとめ

以上、この記事では「ハーレム」について解説しました。

「ハーレム」は、語源によって意味が異なる単語です。使い分けには注意しましょう。