「ヒロイン」の意味とは？英語や類語までわかりやすく解説

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ヒロイン」です。

「ヒロイン」の意味・使い方・語源・類義語・悲劇のヒロインについてわかりやすく解説します。

☆「ヒロイン」をざっくり言うと……

「ヒロイン」の意味をスッキリ理解！

「ヒロイン」の意味を詳しく

「ヒロイン」には、以下の二つの意味があります。

それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

意味①：劇・小説・ゲームにおける女主人公

「ヒロイン」はフィクションの世界における女主人公を意味する言葉として使われます。

フィクションの世界における男主人公を表す言葉として、「ヒーロー」があります。ヒロインはヒーローの対になる言葉として使われます。

意味②：出来事の中心となる女性

また、「ヒロイン」には出来事の中心となる女性という意味もあります。近年では、こちらの意味で使われることが多いです。この意味で使われる代表例として、物語の中で主人公が恋愛感情を持つ相手を指してヒロインという言葉が使われることがあります。

ヒロインが登場する話においては、物語の中で主人公とヒロインの恋の行方に焦点をあててストーリーが展開されることも多く、まさに「出来事の中心となる女性」であると考えることができます。

主人公から恋愛感情をもたれる相手以外にも、主人公の相棒やライバル、また敵対する組織の女幹部など、主人公と特別な関係にあたる女性に対してはヒロインという言葉が使われることが多いです。

また、「悪者に人質に取られているお姫様」のように、フィクションの世界においてある事件に巻き込まれている女性のことを指してヒロインと呼ぶこともあります。

このような描かれ方をする場合、対象となる女性はひ弱な存在として描かれることが多いです。か弱い存在であるヒロインを助けるために主人公が奮闘する、という形でストーリーが展開することも多く、話の軸となる存在です。

「ヒロイン」の使い方

上の例文のように、ヒロインは小説やゲームの中における、女性キャラクターを指す表現として使われます。

また、恋愛シミュレーションゲームなどの一部の作品では、恋愛対象となるヒロインが複数存在することもあります。このような場合に、ストーリーの中心に位置するヒロインのことを指してメインヒロイン、それ以外のヒロインのことをサブヒロインと呼ぶこともあります。

「ヒロイン」の語源

ヒロインの語源はギリシャ語の “heroes”の女性形である “heroine” です。

ギリシャ語の “heroes” は、テセウスやヘラクレスなど神話に出てくる英雄を指す言葉として使われていました。そのため、 “heroine” にも「女性の英雄」という意味があります。

「ヒロイン」の類義語

ヒロインには以下のような類義語があります。

この中で、「女傑」とは特に知勇に優れた女性を指す言葉です。ギリシャ語の “heroine” に「女性の英雄」という意味があることから、この言葉もヒロインの類義語であると考えられます。

悲劇のヒロイン

ヒロインという言葉が使われる表現として、悲劇のヒロインが有名です。これは、不幸に巻き込まれている女性という意味です。

そこから転じて、自分が不幸であると周囲にアピールばかりしている女性を少し馬鹿にして使うこともあります。このように「自分はなんて不幸なんだ」「私ってかわいそう」と必要以上に思い込み、本当にそうであるかのように振る舞っている女性のことを悲劇のヒロイン症候群と呼びます。

悲劇のヒロイン症候群は、自己肯定感が低くなり、自尊心が傷つけられることが原因として挙げられます。自分を否定的にしか捉えられなくなり、自分をかわいそうだと思う自己憐憫(じこれんびん)が強くなってしまうのです。

ほかにも、周りからの注目を集めることに躍起になってしまったり、自分が幸せになることに対して罪悪感を感じたりすることなどが原因でこのような状態に陥ります。

まとめ

以上、この記事では「ヒロイン」について解説しました。

ヒロインはゲームや小説などで多く登場する言葉です。意味や使い方を正しく覚えておきましょう。