今回ご紹介する言葉は、熟語の「大概(たいがい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「大概」をざっくり言うと……
読み方 | 大概(たいがい) |
---|---|
意味 | だいたいのあらまし、大部分 |
類義語 | 大抵 |
「大概」の意味をスッキリ理解!
「大概」の意味を詳しく
「大概」の基本の意味は「だいたいのあらまし」「大部分」という意味を表す言葉です。しかし、「大概」は状況によってさまざまなニュアンスを表します。
- ほとんど:
「大概」には、「ほとんど」という意味が含まれます。「ほとんど」とは、いくつか違いはありながらも大部分や多数派である様子を表す言葉です。 - あらまし :
「あらまし」は、何かを全体的に捉えた上での概略で、便宜上、一言で言い表します。小説や物語などのストーリーを限られた言葉で表すという意味です。 - 一般的である:
「大概」の意味には、「ものごとを形成する程度が、一般的にありふれていること」をというものがあります。俗世間で常識とされていることを表す言葉として使われています。 - はなはだしいこと :
「大概」には、「普通ではなく、はなはだしい状況や態度」を表す言葉として使われます。日常会話では「大概にしておけ」のように使い、この意味での「大概」は、あまりよい意味では扱われていません。 - かなりの程度:
「大概」は、「大半はこうだという、いい加減で全体」を表す言葉として使われます。日常会話では「大概こんなもん」というような言い回しで使われます。 - おそらく:
「大概」には、「推測してみたことが、かなりな部分で確実になっている状態」を表す意味があります。こうした意味の場合「大概、~~だろう」というような言い回しで使われるます。 - 常識の範囲であること:
「大概」には「常識の範囲である」という意味があります。日常会話の中で、多くの人々にとっては、もう分かり切っている事象を取り上げた際に、「大概~~である」というような言い回しで使われます。
上記のように、「大概」は様々な意味が含まれているため、前後の文脈から意味を推測するようにしましょう。
また、「大概」は関西圏でよく使われる言葉です。
たとえば、あまり感じのよくないお店に入ってしまったとき、「この店、感じ悪いなぁ」という発言に対して「いや、こないだ行った店も大概やったわ」のような言い回しで使われます。
「大概」の使い方
- あなたの言うことは、大概の人が知っている。
- 計画の大概は、すでに決定している。
- 経験豊富な人は、大概のことには驚いたりしない。
- 俺もよくミスをするが、君も大概だな。
①の例文は、「大概」を「ほとんど」という意味で使用しています。「大概」という言葉を使う場合、「ほとんど」の意味で使われることが多いです。
②の例文は、「大概」を「大部分」や「おおまかな」という意味で使われています。しかし、日常会話では「大概」を使うよりも純粋に「大部分」と言った方が分かりやすいかもしれません。
③の例文は、「大概」を「常識の範囲である」という意味で使っています。「経験豊富な人は、常識の範囲で起こることには、あまり驚かない」という意味の例文です。
④の例文は、「大概」を「いい加減」という意味として使っています。「君も大概だな」や「お前も大概だな」はよく使う言い回しであるため、この機会に覚えておくといいでしょう。
「大概」の類義語
「大概」には以下のような類義語があります。
- 大抵:ほとんど、大部分
「大抵」と「大概」の意味は「全体の中の大部分」という部分が共通しています。一方で、「大抵」と「大概」の違いは、「大抵」が「全体の中の多くの部分」なのに対して、「大概」は、「全体の中の主要な部分」の意味です。
まとめ
以上、この記事では「大概」について解説しました。
読み方 | 大概(たいがい) |
---|---|
意味 | だいたいのあらまし、大部分 |
類義語 | 大抵 |
「大概」は日常会話でもよく使われる言葉ですが、その意味は状況によって異なります。「大概」の意味について、ぜひこの機会に確認してみてください。