「赤裸々(せきらら)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「赤裸々(せきらら)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「赤裸々」の意味をスッキリ理解!

赤裸々(せきらら):包み隠さない、まるはだかな状態

「赤裸々」の意味を詳しく

「赤裸々」には、大きく分けて2つの意味があります。

  1. ありのままを包み隠さずに打ち明けるという内面的な意味。
  2. 身体に衣服をなど何もまとわない様子を指す外面的な意味。

①の意味の場合「赤裸々」は、「痛々しいほどむき出しな感情や心」を表現します。

漢字を見ても、「まるはだか」という意味を持った「赤」と「裸」の単語の組み合わせから成り立っています。そのため「赤裸々」は、「何もまとわない、裸の心や身体」を強く意味しています。

「赤裸々」の使い方

①と②の意味ごとに例文をまとめていきます。

①は主に、「包み隠さずに話すこと」「心をさらけ出すこと」を意味しています。

例文
  1. この本には、企業の苦難や難問が赤裸々に描かれている。
  2. 私は彼に抱いていた想いを赤裸々に告白した。

上記の例文は、「何も隠さず、ありのままの事実を打ち明けること」を表しています。誰かに何かを打ち明ける場合など、内面的な告白を表す際に使用されます。

「赤裸々なトーク」「赤裸々な告白」「赤裸々な態度」などと使用されることが多いです。覚えておきましょう。

 

②は、「衣服をまとわない丸裸な状態」を「赤裸々」で表しています。①とは異なり外面的に「裸である状態」を指しています。

例文
  • 生まれ変わろうと赤裸々な恰好で海に飛び込んだ。

「赤裸々」の語源

「赤」という漢字には、色の赤だけでなく「むきだし、何もない」という意味があります。 これを「裸」という言葉と合わせることにより「赤裸(あかはだか・せきら)」という言葉になったと言われています。

赤裸々はそれにさらにもう1つ「裸」を重ねているため、「本当に何も隠していない様子」という強いニュアンスを持つ熟語になりました。

「赤裸々」の類義語

赤裸々には、以下の類義語があります。

  • 露骨(ろこつ):感情をあからさまに出すこと。
  • ざっくばらん:遠慮せずに隠し立てをしないで接すること。

「露骨」は、「気持ちや意図などを相手のおもわくを気にせず、感情や本心をむきだしに示すこと」を指します。「赤裸々」に比べて、自分勝手さを表すマイナスなイメージを持つ熟語です。使用する際には注意しましょう。

例文
    • 不機嫌を露骨に顔に出す。
  • 「ざっくらばん」は、「思ったことを遠慮なく言い、相手と素直に向き合うこと」を指します。人柄を表す語として用いられることも多くなっています。

    例文
    • 彼はざっくばらんな人柄だから初対面でも話しやすい。
  • 「赤裸々」の英語訳

    赤裸々を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • Nudity
      (赤裸々・裸)
    • Naked
      (裸・むきだしの)

    “Nudity”と“Naked”は両者とも、「裸の状態・むき出しな状態」を意味する英語です。

    例文
    • He told the nudity.(彼は赤裸々に語った。)
    • I did naked confession.(赤裸々な告白をした。)

    まとめ

    以上、この記事では「赤裸々」について解説しました。

    読み方赤裸々(せきらら)
    意味包み隠さない・まるはだかな状態
    語源「むき出し」という意味の「赤」と「裸」の組み合わせから
    類義語露骨、ざっくらばん
    英語訳Nudity、Naked

    「赤裸々」には大きく分けて2つの意味がありました。どちらも「包み隠さない裸の状態」を指した熟語になっていて、人間の心や身体と通じ合う重要な単語です。あらゆる場面で使用する機会があるので正しい使い方を身につけて適切に使用していきましょう。

    「赤」という言葉はそれだけで「まるはだか」という意味を持っているということも、ということも、覚えておくと面白いですね。