「鉄火場」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「鉄火場」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「鉄火場」をざっくり言うと……

読み方鉄火場(てっかば)
意味鍛冶場・賭博場・戦場
語源「真っ赤に焼かれた鉄」という意味の「鉄火」
類義語賭場、盆中、敷、修羅場、バトルフィールド
英語訳gambling house(賭博場)
ironwork(鉄工所)
battlefield(戦場)

「鉄火場」の意味をスッキリ理解!

鉄火場(てっかば):鍛冶場・賭博場・戦場

「鉄火場」の意味を詳しく

「鉄火場」とは、「鍛冶場(かじば)・賭博場(とばくじょう)・戦場」のことです。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「鍛冶場」という意味

「鉄火場」には、「鍛冶場」という意味があります。

「鍛冶場」とは、その名の通り「鍛冶を行う場所」のことです。つまり、「鉄などの金属を熱して打って加工し、製品を製造する場所」のことです。

具体的には、刃物、工具、農具などの製造や修理を行います。「鉄工所」などと呼ばれることもあります。

「賭博場」という意味

「鉄火場」には、「賭博場」という意味があります。

「賭博場」とは、金銭や品物を賭けて勝負を争う賭博を行う場所のことです。

具体的には、カジノや競馬場などがこれに含まれます。

「戦場」という意味

「鉄火場」には、「戦場」という意味があります。

実際に、戦闘が行われている地域を指すこともあれば、比喩的な意味で使われることもあります。

比喩的な意味としては、ビジネスなどの一般社会の中で人々が激しい争いを繰り広げている場所のことを表すことがあるのです。

物理的な「戦い」以外を指す場合もあるということです。

「鉄火場」の使い方

  1. 二人の口喧嘩はヒートアップしていき、まるで鉄火場のようだった。
  2. 農具の修理を依頼しに鉄火場へ行く。

➊の「鉄火場」は「修羅場」のような意味で使われています。

➋の「鉄火場」は、「鍛冶場」という意味で使われています。

「鉄火場」の語源

「鉄火場」の語源は、「真っ赤に焼かれた鉄」という意味の「鉄火」です。

鉄は高い温度で熱すると赤くなりますが、そのような状態の鉄を「鉄火」と表現します。鍛冶場では、鉄を熱して加工するので、「鉄火場」が「鍛冶場」を表すようになりました。

また、「鉄火場」が「賭博場」という意味になった由来は以下のふたつの説があります。

  • 掛けごとに熱狂するという意味から
  • 「金」を「失う」という漢字から

「鉄火場」では、鉄を熱しているため中が非常に暑いです。そこから、「プレイヤーが賭け事に熱狂する」場所である「賭博場」を表すようになりました。

賭けごとに熱中することで実際温度が上がっているわけではありませんが、「皆が必死になり、場が熱くなる」イメージがあるので「賭博場」の意味が生まれました。

さらに、賭け事をすると、多くの人はお金を失います。「鉄」という漢字を左側の部分と左側の部分で分けると「金」と「失」になります。

このため、「金を失う場所」である「賭博場」を「鉄火場」と表すようになったという説があります。

 

「鉄火」は、刀剣、槍(やり)や銃砲などの鉄製の武器を表すことがあります。ここから、「戦い」や「戦の場」という意味に転じました。

このため、「鉄火場」は、「戦場」という意味を持つようになりました。

さらに、「戦場のような激しい争いの場」という意味にもなりました。

「鉄火場」の類義語

「鉄火場」には以下のような類義語があります。

  • 賭場(とば):賭博場のこと
  • 盆中(ぼんなか):賭博場のこと
  • 敷(しき):賭博場のこと
  • 修羅場:激しい闘争の行われている場所
  • バトルフィールド:戦場

「鉄火場」の英語訳

「鉄火場」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • gambling house
    (賭博場)
  • ironwork
    (鉄工所)
  • battlefield
    (戦場)

まとめ

以上、この記事では「鉄火場」について解説しました。

読み方鉄火場(てっかば)
意味鍛冶場・賭博場・戦場
語源「真っ赤に焼かれた鉄」という意味の「鉄火」
類義語賭場、盆中、敷、修羅場、バトルフィールド
英語訳gambling house(賭博場)
ironwork(鉄工所)
battlefield(戦場)

「鉄火場」には、複数の意味があるため使い方に注意しましょう。