今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エフィカシー」です。
「エフィカシー」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「エフィカシー」をざっくり言うと……
英語表記 | エフィカシー(efficacy) |
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意味 | 自分に対する自信・意図した結果を生み出すことができる能力 |
「セルフ・エフィカシー」の意味 | 自分が必要な行動をうまく遂行できるという能力を認知していること |
語源 | 「有効性」「効き目」という意味の英単語 “efficacy” |
類義語 | 自尊感情、自己肯定感 |
「エフィカシー」の意味をスッキリ理解!
「エフィカシー」の意味を詳しく
「エフィカシー」とは、自分に対する自信・意図した結果を生み出すことができる能力のことです。
もともと、「エフィカシー」は、「能力・効果・有効性」などの意味の言葉です。具体的にどんな能力かと言うと「自分が狙った通りの結果を残すことができる能力」です。
また、「エフィカシー」は「セルフ・エフィカシー」という言葉で使われることが非常に多いです。
「セルフ・エフィカシー」の意味
「セルフ・エフィカシー」とは、「自己効力感」と訳される言葉です。
意味は、「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できるという自分の可能性や能力を認知していること」です。簡単に言えば、「自分の能力に対する自信」という意味の言葉です。
「セルフ・エフィカシー」の形で使われることがほとんどなので、単に「エフィカシー」と言う場合でも「自分の能力に対する自信」を意味するようになりました。
「エフィカシー」の使い方
「エフィカシー」には以下のような使い方があります。
- エフィカシーが高いからと言って、本当にその能力があるとは限らない。
- 彼はエフィカシーは低いが、能力はあるんだよ。
例文のように、「エフィカシーが高い」「エフィカシーが低い」という使い方をします。
また、➊と➋の「エフィカシー」は、「自己効力感」という意味で使われています。この場合、意味はあくまで「能力があると自分で思っていること」なので、その人に実際に能力があるのかは断定していません。
つまり、「エフィカシー」は高くても、実際の能力は低い人がいるのです。反対に「エフィカシー」は低いけれど、実際の能力は高いという人もいます。
「エフィカシー」の語源
「エフィカシー」の語源は英語の “efficacy” です。
英語の “efficacy” には、以下のような意味があります。
- 有効性
- 効き目
- 効力
カタカナ語の意味である「自分の能力に対する自信」という意味は “efficacy” にはありません。
“self efficacy” が「自分の能力に対する自信」という意味になります。
「エフィカシー」の類義語
「エフィカシー」には以下のような類義語があります。
- 自尊感情(じそんかんじょう):自分自身を価値ある者だと感じる感覚
- 自己肯定感(じここうていかん):「自尊感情」と同じ意味
「エフィカシー」と類義語の違い
「自尊感情」や「自己肯定感」が、「自分自身を価値ある者だと感じる感覚」という意味であるのに対して、「エフィカシー」は、「自分の能力に対する自信」を表します。
つまり、「自分は能力はそんなに高くない」と思っていても、それ以外に自分の価値を見出していれば「自尊感情」や「自己肯定感」は高くなります。
一方で、自分の存在価値をどんなに認めていても「能力は低い」と思っていれば「エフィカシー」は低いことになります。
まとめ
以上、この記事では「エフィカシー」について解説しました。
英語表記 | エフィカシー(efficacy) |
---|---|
意味 | 自分に対する自信・意図した結果を生み出すことができる能力 |
「セルフ・エフィカシー」の意味 | 自分が必要な行動をうまく遂行できるという能力を認知していること |
語源 | 「有効性」「効き目」という意味の英単語 “efficacy” |
類義語 | 自尊感情、自己肯定感 |
類義語との違いなど、細かいところまでしっかりと理解しておきましょう