今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ヒアリング」です。
「ヒアリング」の意味、ビジネスにおける意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ヒアリング」をざっくり言うと……
英語表記 | ヒアリング(hearing) |
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意味 | 言語教育における聞き取り・特定の事案に対して、利害関係人や一般の意見を聴取すること |
ビジネスにおける意味 | 情報収集、聞き取り |
語源 | 「聞くこと」という意味の英単語 “hearing” |
類義語 | リスニング、インタビュー |
このページの目次
「ヒアリング」の意味をスッキリ理解!
「ヒアリング」の意味を詳しく
「ヒアリング」とは、「言語教育における聞き取り・特定の事案に対して、利害関係人や一般の意見を聴取すること」です。
大きく分けて上の2つの意味があります。
ひとつめは、英語学習などにおける「聞き取り」という意味です。もちろん英語以外の言語についても「ヒアリング」と言えます。
ふたつめは、「特定の事案についての意見を聴取すること」です。具体的には、「公聴会」や「聴聞会」などを指します。
「公聴会」の意味
「公聴会」とは、「国または地方公共団体などの機関が、一般に大きく影響する重要な事項を決定する際に、利害関係者・学識経験者などから意見を聴く会」のことです。
たとえば、感染症の拡大への対策として、新しい法律を作ろうとしているとします。この際に、感染症の専門家や、医療関係者などを呼んで意見を聞くのが「公聴会」です。
「聴聞会」の意味
「聴聞会」とは、「行政機関が、行為、決定をする場合に、相手方その他の関係人に意見を述べる機会を与えること」です。
特に、「特定の個人・団体にたいして不利益になるような処分をするときに、処分の対象になっている個人・団体が意見を述べる場」です。
不利益になるような処分とは、たとえば許可や認可を取り消す場合や、資格や地位をはく奪する場合などが当てはまります。
ビジネスにおける「ヒアリング」の意味
ビジネスにおいて「ヒアリング」は「情報収集」や「聞き取り調査」という意味で使われます。
たとえば、新入社員の採用に当たって、その人物の身辺調査を行ったり、取引先の意見を聞いたりすることが当てはまります。
また、企業内の重要な決定を行う際や何か問題が起こった場合に、社員に事情を聴いたり意見を求めたりすることも「ヒアリング」です。
ちなみに「公聴会」や「聴聞会」は、行政機関や公共機関が行うものなので、企業が行う聞き取り調査は当てはまりません。
「ヒアリング」の使い方
「ヒアリング」には以下のような使い方があります。
- 重要な法律の制定前にヒアリングを行う。
- 彼の問題行動について、社内でヒアリングを行う。
- ヒアリングを避けていては、言語能力は伸びませんよ。
➊の「ヒアリング」は、「公聴会」という意味で使われています。
➋の「ヒアリング」は、「ビジネスにおける聞き取り調査」という意味で使われています。
➌の「ヒアリング」は、「言語学習における聞き取り」という意味で使われています。
「ヒアリング」の語源
「ヒアリング」の語源は英語の “hearing” です。
「聞く」という意味の動詞 “hear” を名詞化したものです。
英語の “hearing” には、以下のような意味があります。
- 聞くこと
- 聴覚
- 聴力
- 発言の機会
- 聴聞会
カタカナ語の「ヒアリング」にはない意味も含まれていますので、注意しましょう。
「ヒアリング」の類義語
「ヒアリング」には以下のような類義語があります。
- リスニング:音声の聞き取りを用いた学力検査
- インタビュー:報道記者などが取材のために人と会って話を聞くこと
「リスニング」には、「聞き取り調査」などの意味はありません。
まとめ
以上、この記事では「ヒアリング」について解説しました。
英語表記 | ヒアリング(hearing) |
---|---|
意味 | 言語教育における聞き取り・特定の事案に対して、利害関係人や一般の意見を聴取すること |
ビジネスにおける意味 | 情報収集、聞き取り |
語源 | 「聞くこと」という意味の英単語 “hearing” |
類義語 | リスニング、インタビュー |
「ヒアリング」には複数の意味があることがわかりました。「公聴会」などの少し難しい意味で使われる場合もあるので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。