「繫忙期(はんぼうき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「繫忙期」です。

言葉の意味・使い方・具体例・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「繁忙期」をざっくり言うと……

読み方繫忙期(はんぼうき)
意味来客や注文が多くて仕事が特に忙しい時期のこと
語源「店が栄えていて、忙しい時期」という意味の漢字
類義語繫盛期、書き入れ時、稼ぎ時
対義語閑散期、オフシーズン
英語訳busy season(繁忙期)
high season(最も忙しい時期)
peak season(最も忙しい時期)

「繫忙期」の意味をスッキリ理解!

繫忙期(はんぼうき):来客や注文が多くて仕事が特に忙しい時期のこと

「繫忙期」の意味を詳しく

「繫忙期」とは、「来客や注文が多くて仕事が特に忙しい時期のこと」です。

特に、仕事が忙しい「月」を表すことが多いですが、季節などのもう少し長い期間を指す場合もあります。

しかし、忙しい「日」や「週」など、あまりに短すぎる期間は、「繫忙期」とは言いません。

「繫忙期」の使い方

  1. うちの会社の収益は、繁忙期に偏っている。
  2. この業界は、もうすぐ繁忙期を迎えるので覚悟しておいてください。
  3. 繁忙期には、残業続きになるので疲れがたまる。

「繫忙期を迎える」という使い方をすることが多いです。「繁忙期を迎える」とは、「繁忙期が来る」という意味の表現です。

「繁忙期」の具体例

「繁忙期」が、具体的にどの時期なのかは業種によって異なります。

具体例として、以下の業種の繁忙期を見ていきましょう。

  • 飲食業
  • ホテル業
  • アパレル業

「飲食業」の繁忙期

「飲食業」の繁忙期は、12月と3月です。

飲食の種類にもよりますが、特に居酒屋は忘年会のある12月と、歓迎会や送別会のある3月に客足が集中します。

「ホテル業」の繁忙期

「ホテル業」の繁忙期は、大型連休の時期です。

仕事が休みになって旅行客が増える時期が、ホテル業の繁忙期になります。

具体的には、5月のゴールデンウイークや8月のお盆休みなどが繁盛します。

「アパレル業」の繁忙期

「アパレル業」の繁忙期は、店舗やブランドなどによって異なります。

セールや大型連休などのイベント時が繁忙期となります。

「繫忙期」の語源

「繁忙期」の漢字には、それぞれ以下のような意味があります。

  • :さかんである・ものごとが多い・ごたごたしている
  • :仕事が多くてひまがない・せわしない
  • :ひとくぎりになる時節

「店が栄えていて、忙しい時期」という意味の漢字であることがわかります。

「繫忙期」の類義語

「繫忙期」には以下のような類義語があります。

  • 繫盛期(はんじょうき):商売が忙しくなる時期
  • 書き入れ時:商売が忙しくなる時期
  • 稼ぎ時:商売が忙しくなる時期
  • ピークシーズン:旅行客が集中する時期

「繁盛」とは、「商取引が盛んであること」「商売が栄えること」という意味の言葉です。ただし、「繁忙期」の方がより一般的に使われます。

「書き入れ時」の解説

「書き入れ時」の漢字を「掻き入れ時」と表記することは間違いです。「お客を掻き入れる」というイメージから、間違われることが多いのです。

しかし、「書き入れ時」という言葉は、「帳簿にあれやこれやと数字を書き込む」という様子が由来になっています。

客や売り上げが増えれば、帳簿に書き込む数字も増えるので、「書き入れ時」という言葉が生まれたと考えられます。

「繫忙期」の対義語

「繫忙期」には以下のような対義語があります。

  • 閑散期(かんさんき):仕事が忙しくない時期・客足が途絶える時期
  • オフシーズン:1年間の中で旅行者が少ない時期

「繫忙期」の英語訳

「繫忙期」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • busy season
    (繁忙期))
  • high season
    (最も忙しい時期)
  • peak season
    (最も忙しい時期)

まとめ

以上、この記事では「繫忙期」について解説しました。

読み方繫忙期(はんぼうき)
意味来客や注文が多くて仕事が特に忙しい時期のこと
語源「店が栄えていて、忙しい時期」という意味の漢字
類義語繫盛期、書き入れ時、稼ぎ時
対義語閑散期、オフシーズン
英語訳busy season(繁忙期)
high season(最も忙しい時期)
peak season(最も忙しい時期)

「繁忙期」は、日常生活の中でもよく使われる言葉です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。