今回ご紹介する言葉は、熟語の「必須(ひっす)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「必須」をざっくり言うと……
読み方 | 必須(ひっす) |
---|---|
意味 | なくてはならないことやもの |
類義語 | 所有、不可欠、必需など |
英語訳 | required、independent |
「必須」の意味をスッキリ理解!
「必須」の意味を詳しく
「必須(ひっす)」は、必ず要るものやこと・これだけはなくてはならないものを意味しています。様々なシーンで使用される熟語で、インターネット上の応募フォームや就職活動の応募条件として「必須」が使われているのをよく目にします。
「必」は、「かならずそうなること」を表す漢字で、「須」は、「必要とする・用いる」という意味を持っています。「必要だ」ということを2つの文字で強調している言葉です。
特に「須」には、もう1つ「顔にひげのある人」といった面白い意味があります。これは、象形文字から生まれた意味で、髭はかつて男性にとって必要不可欠なものとされていたことが由来です。
「必要」と「必至」との違い
必須と、似た意味を持つ単語が二つあります。「必」という同じ漢字が使われていますが、少し意味合いが異なってきます。
「必要」
「必要」は「必須」より必要性が弱い時に使われます。「必要」は、「必須」と同じく「なくてはならないこと」表している熟語です。
- 修学旅行に必要な持ち物
- 会議に必要な資料
上記のように、絶対的で強調まではしないがなくてはならないものを表すときに使われることが多いです。
「必至」
「必至」は、避けられず、必ず決められた結果に行き着くことを表します。「必至」は結果の予測で「必須」は条件とも表現できます。
- 高級フレンチレストランは、予約必至だろう
上記の例文では、「高級なレストランには予約無しで入れないこと」を予測し、予約は「必至」だと表現しています。
「必須」の使い方
- この授業は卒業に必須な単位です。
- 応募の条件は、試験に合格するのが必須になります。
上記の2文は、どちらも似た意味で「必須」が使用されています。
①、②の例文における意味は、対象こそは異なりますが「物事を行う上で、なくてはならない条件」を表しています。
取得していなければいけないものや習得すべきものなどを表しています。
「必須」は、その条件を満たしていなければ、対象の物事を行うことができなくなってしまうなどの絶対的意味を持つことに注意しましょう。
「必須」の類義語
必須(ひっす)には以下のような類義語があります。
- 所有(しょゆう):自分のものとして持つこと
- 不可欠(ふかけつ):なしでは欠かせないもの
- 必需(ひつじゅ):ないと困るもの
「所有(しょゆう)」は、「自分の物としてもっていること」をさします。所有物など、「特定の人が持っているものや持つべきもの」を表した熟語になっています。
「不可欠(ふかけつ)」「必需(ひつじゅ)」は両者とも、「なくてはならないもの」をさします。「絶対的に持っていなければならないものや取得すべきもの」に主に使用され「必須」よりやや強い意味のニュアンスになっています。
「必須」の英語訳
必須(ひっす)を英語に訳すと、次のような表現になります。
- required
(必須, 必修)
- required
例:“These are required items.”(これらは必須項目です)
- indispensable
(不可欠, 必須, 必要, 緊要)
- indispensable
例:“Water is indispensable to life.”(水は生命に不可欠です)
まとめ
以上、この記事では「必須」について解説しました。
読み方 | 必須(ひっす) |
---|---|
意味 | なくてはならないことやもの |
類義語 | 所有、不可欠、必需など |
英語訳 | required、independent |
日常生活の中でも、重要な場面においても使用頻度が非常に多い単語です。必要や必至などの似ている言葉のニュアンスとの違いをしっかり理解していきましょう。