今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「オーガナイザー」です。
「オーガナイザー」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「オーガナイザー」をざっくり言うと……
英語表記 | オーガナイザー(organizer) |
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意味 | まとめ役・代表者・主催者など |
語源 | 英語の“organizer” |
類義語 | コーディネーター、ホスト、プロデューサーなど |
「オーガナイザー」の意味をスッキリ理解!
「オーガナイザー」の意味を詳しく
「オーガナイザー」とは2つの意味があり、1つ目の意味は、まとめ役や代表者、主催者にあたる人物のことです。
「オルグ」と略されることもあるこの用法は、かつては政治の世界で社会組織を生み出す人のことを指して使われました。しかし、今ではその意味合いよりも、イベントやビジネスの世界で、リーダーや、主催者にあたる人物のことを指す言葉として使われることが多いです。
続いて2つ目の意味は、整理する人・モノのことです。
よくファッションの世界で用いられるこの用法は、仕切りがたくさんあるバッグや入れ物、また衣服等の整理整頓をしてくれる人物に対して用いられるものです。ただ、実際の使用頻度、という観点に関しては、①の用法にはやや劣る、と言えるでしょう。
とは言え、2つの意味を混同してしまうと、文脈が通らなくなる場合があるので、どちらの意味も正しく覚えておきましょう。
「オーガナイザー」の使い方
- 来季から始まる我が社の新規事業に関して、オーガナイザーに任命された。
- 洗い終わったフォークを、オーガナイザーボックスに収納する。
- 私は衣類の管理を、オーガナイザーの方に依頼している。
①の「オーガナイザー」は、「代表者」といった意味で用いられています。ここでは新規事業を例に挙げていますが、集団の旗振り役になる存在に対して用いるのが、この意味の用例になります。
②の「オーガナイザー」は、「収納するもの」といった意味の使われ方をしています。今回のように後ろに名詞を伴い、「収納するための~」といった使われ方をすることが多いです。今回の例では、「オーガナイザーボックス」という使い方をしていますが、ここでは「収納するための箱」となります。
③の「オーガナイザー」は、「整理整頓をする人」という意味で使用されているものです。②と異なり、人を対象にした使われ方で、「クローゼットオーガナイザー 」や「ライフオーガナイザー 」など、1つの職業として成立しているものも数多く存在します。
「オーガナイザー」の語源
「オーガナイザー」の語源は英語の “organizer” です。
“organize” という、「組織する、形成する」に、「人」を意味する接尾語の “er” がくっついてできた単語です。英語の “organizer” には、以下の意味があります。
- イベントの主催者
- 物を整理する入れ物
- (主に動物発生学の世界で)形成体
①、②の意味に関しては、日本語の用法とほぼ同義と捉えて良いでしょう。
また③の意味に関しては、動物の発生(動物の卵が受精し、成体になるまでの過程のこと)において、舵取り役となる器官を形成体と呼び、動物発生学においては、この形成体のことを “organizer” と呼びます。
「オーガナイザー」の類義語
「オーガナイザー」には以下のような類義語があります。
- コーディネーター:調整役、主催者
- ホスト:主催者・進行係・接待役
- プロデューサー:責任者・企画者
「コーディネーター」は、ほぼ「オーガナイザー」と同義といってよい単語です。イベントや事業などの総指揮をとる人など、全体のバランスを見て調整を取る立場にいる人物のことを指します。そこから転じて、服装や髪型など、ファッションに関する分野においても、使用されることが多い単語です。
「ホスト」は、よく「ホストファミリー」などと言った使い方をされる単語で、その原義は「参加者・客人をもてなす人物」になります。そのため、ビジネスの場面というよりは、どちらかというとイベントや企画の主催者に対して使われることが多いでしょう。
「プロデューサー」は「オーガナイザー」と同様に、イベントに関して責任者となる人物に用いられる単語ですが、立場的には「オーガナイザー」の1つ下にあたります。「オーガナイザー」が総指揮をとり、「プロデューサー」が実際に行動を起こしていく、という認識が一般的です。
まとめ
以上、この記事では「オーガナイザー」について解説しました。
英語表記 | オーガナイザー(organizer) |
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意味 | まとめ役・代表者・主催者など |
語源 | 英語の“organizer” |
類義語 | コーディネーター、ホスト、プロデューサーなど |
「オーガナイザー」は日常生活で用いられることは少ないものの、職場ではしばしば登場する単語です。正しくその意味を押さえ、ビジネスの場で活用していくことが大事だといえるでしょう。