今回ご紹介する言葉は、熟語の「仲裁(ちゅうさい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「仲裁」をざっくり言うと……
読み方 | 仲裁(ちゅうさい) |
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意味 | 争う人と人との間に入り、さばいて仲直りをさせること |
類義語 | 仲裁、取りなす |
英語訳 | arbitration(仲裁) |
「仲裁」の意味をスッキリ理解!
「仲裁」の意味を詳しく
「仲裁」とは、争う人と人との間に入り、さばいて仲直りをさせることです。
「仲」という字には「人と人との間」「なかだち」という意味があります。
また、「裁」という字には「さばく」「物事の是非や良し悪しを判断する」という意味があります。
これらの意味が組み合わさり、「人と人との間に入り、さばく」という意味になるのです。
- 紛争中の当事者・当事国同士の合意により、第三者の判断のもとで紛争を終わらせること
- 労働争議の際、労働委員会の中に設置した仲裁委員会が、仲裁裁定によって争議の解決を試みること
どちらも複雑な仕組みですが、「争いのある当事者同士ではなく、関係のない第三者が問題を解決する」という点で共通します。
基本的な意味を押さえておきましょう。
「仲裁」の使い方
- 母と姉が口論になり、見かねた父が仲裁に入った。
- A君とB君の間で喧嘩になったが、最終的には先生の仲裁にどちらも納得していた。
上記の例文のように、「仲裁」は対立する二者の間に誰かが介入した場面で使われます。
①の例文では、「母」と「姉」の口論を止めるために、「父」が間に入ったことを「仲裁」と表現しています。
②の例文では、「A君」と「B君」の間の争いについて、「先生」が解決した様子を「仲裁」と表現しています。
「仲裁」の類義語
仲裁には以下のような類義語があります。
- 調停:対立する者同士の間に入って争いを止めること
- 取りなす:対立する者同士の間に入り、その場をうまくまとめること
「仲裁」も「調停」も、「争い合う二つの立場の間に入り、問題を解決する」という意味が共通します。
「仲裁」は、当事者同士や片方の立場が納得していない場合でも、半強制的に善悪の判断を下す場合に使われます。
それに対し、「調停」は双方の合意のもとで、円満に問題を解決させる場合に使います。
「取りなす」も「調停」に近い意味を持つ言葉です。
「取りなす」の場合には、間に入る人や国・機関などが、その場をうまくまとめていくというニュアンスなります。その場の機転や、双方の利益になるような交渉により、関係を良好にするという印象を与える言葉です。
それぞれの言葉で少しニュアンスが変わるので、しっかりと違いを覚えて使い分けましょう。
「仲裁」の英語訳
仲裁を英語に訳すと、次のような表現になります。
- arbitration
(仲裁) - make up
(取りなす)
arbitrationは、「仲裁」という意味の英単語です。「調停」という意味でも使われます。日常的ないざこざではなく、正式な手続きを踏んだ「仲裁」の場合に使われます。
一方、「日常的な争いを仲裁する」というニュアンスで使いたい場合には、 “make up(取りなす)” が自然な表現になります。また、 “make up” は、「仲直りをする」という自発的な和解の場合にも使えます。
まとめ
以上、この記事では「仲裁」について解説しました。
読み方 | 仲裁(ちゅうさい) |
---|---|
意味 | 争う人と人との間に入り、さばいて仲直りをさせること |
類義語 | 仲裁、取りなす |
英語訳 | arbitration(仲裁) |
人間はさまざまな意見を持つ生き物であり、立場や考えの違う人同士での争いは避けられないものです。
うまく「仲裁」してお互い気持ちよく過ごしていきたいものですね。