今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一帯一路(いったいいちろ)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「一帯一路」をざっくり言うと……
読み方 | 一帯一路(いったいいちろ) |
意味 | 中国とヨーロッパをつなぐ物流ルート |
由来 | 中国、ヨーロッパ間の陸路、海路それぞれ1本 |
類義語 | シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロードなど |
英語訳 | Belt and Road,One Belt One Road Initiative |
このページの目次
「一帯一路(いったいいちろ)」の意味をスッキリ理解!
シルクロードといえば、古代から中国と地中海世界を結ぶ、重要な交易路として使われてきました。その現代版とは、どのようなものなのでしょうか。
「一帯一路(いったいいちろ)」の意味を詳しく
「一帯一路」とは中国による経済構想で、中国とヨーロッパをつなぐ物流ルートのことを指します。
2013年、習近平国家主席は、中国の主要な都市とヨーロッパを結ぶ、陸路と海路を整備することで物流を改善しようとしました。そうすることで経済の発展を見込んだわけです。
実際、中国とヨーロッパの間を走る貨物列車は急増しました。これにより、安価でスピーディな運搬が実現されたので、経済に与える影響は大きいものです。
なぜヨーロッパだけなのか、ということ
中国はアメリカとヨーロッパの間に位置する国です。その上で、どうしてヨーロッパとの交易路の発展に注力したのか、ということを解説します。
中国からアメリカに渡るには太平洋を通る必要があります。ところが、この太平洋はアメリカと中国で共有し、2分割するものだという過去があったのです。
そのため、中国はアメリカを刺激することができず、ヨーロッパ地域への拡大を決めたというわけです。
「一帯一路(いったいいちろ)」の使い方
それでは、「一帯一路」の使い方を、細かな情報と合わせて紹介します。
- 一帯一路の政策は、発展途上国のインフラ整備を助けた。
- 一帯一路への参加国は続々と増え続けている。
一帯一路は、中国だけでなく、さまざまな国にとってメリットがある、という点でいま注目を集めています。
「一帯一路(いったいいちろ)」の由来
中国とヨーロッパを、陸路(一帯)と海路(一路)1本で結ぶという構想が由来です。
実際は、メインのルートの他に、細かな道が沢山あるという点に注意しましょう。
「一帯一路(いったいいちろ)」の類義語
一帯一路(いったいいちろ)には以下のような類義語があります。
- シルクロード経済ベルト:中国とヨーロッパとを結ぶことで、横断する西アジア、中央アジアの経済成長を狙うという政策。一帯。
- 21世紀海上シルクロード:南シナ海やインド洋を通り、アフリカを経由してヨーロッパへと向かう道。一路。
この2つの政策により、一帯一路は完成します。また、2つの道は繋がっているので、両方が機能することでさらなる効果を発揮するということも重要です。
「一帯一路(いったいいちろ)」の英語訳
一帯一路(いったいいちろ)を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Belt and Road
(一帯一路) - One Belt One Road Initiative
(一帯一路)
後ろに”initiative”(主導権)という単語がついているのはおもしろいことです。中国が先導する一帯一路の政策は、アジア、ヨーロッパ全体のためのものでもあるということです。
まとめ
以上、この記事では「一帯一路(いったいいちろ)」について解説しました。
読み方 | 一帯一路(いったいいちろ) |
意味 | 中国とヨーロッパをつなぐ物流ルート |
由来 | 中国、ヨーロッパ間の陸路、海路それぞれ1本 |
類義語 | シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロードなど |
英語訳 | Belt and Road,One Belt One Road Initiative |
中国とヨーロッパの距離が縮まることで、おのずと日本とヨーロッパの距離も縮まります。通販などでヨーロッパの商品を買うことも今後、容易になるかもしれませんね。