今回ご紹介する言葉は、熟語の「極意(ごくい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「極意」をざっくり言うと……
読み方 | 極意(ごくい) |
---|---|
意味 | 物事の核心となるもの |
類義語 | 奥義、神髄 |
英語訳 | secret(秘訣) |
「極意」の意味をスッキリ理解!
「極意」の意味を詳しく
「極意」とは、物事の核心となるもののことです。特に、学問や芸事などの奥義のことを指して使います。
「極」という字には「きわめる」「きわみ」という意味があります。また、「意」という字には「思い」「考え」の他に、「内容」という意味も持ちます。
これらの意味が組み合わさり、「きわめた内容」となるのです。
「極意」の使い方
- 私は、師匠から剣道の極意を授かった。
- 彼は、極意を会得しようと必死になって練習している。
- この動画では、受験勉強の極意をお教えします。
上記の例文のように、「極意」は「授かる」「会得する」などの言葉と結びついて使われます。
①の例文では、剣道の本質を「師匠」から受け継ぎきわめたことを「極意を授かる」という表現で表しています。
②の例文では、練習をすることで「極意」をつかもうとする様子が表現されています。
③の例文では、「受験勉強」を行ううえでの大事な心構えやコツなどを「極意」という言葉で表現しています。
「極意」の類義語
極意には以下のような類義語があります。
- 奥義(おうぎ):学問や芸術においてもっとも奥深いところ
- 神髄(しんずい):物事のもっとも大事な部分
「奥義」「神髄」はどちらも、「物事でもっとも大切で核心に迫った部分」という意味になります。
「奥義」には、学問や芸術など、その道をきわめてたどり着く奥深い部分、という意味があります。
「極意」は、「極意を会得する」という場合もありますが、「極意を授かる」「極意を伝授する」など、「誰かが誰かに教え、伝えていくもの」という文脈で使われることが多いです。
それに対し、「奥義」は「奥義をきわめる」という使い方をすることがほとんどです。この場合、「自分でその道をきわめる」というニュアンスになります。
「極意」と「奥義」は意味のうえではほとんど同じですが、使う場面が少し違うので注意しましょう。
「神髄」は、学問や芸術に限らず、そのものの本質という意味を持ちます。「真髄」と表記することもありますが、意味は変わりません。
「極意」も「奥義」も、「なにかしらの訓練によって物事をきわめていく」という場面で使われます。それに対し、「神髄」は「文化の神髄」「恋愛の神髄」など、あるジャンルそのものの本質を指して使うことができます。
「極意」「奥義」は、物事をきわめた末にたどり着くもの、「神髄」はもとからある核心の部分というように使い分けましょう。
「極意」の英語訳
極意を英語に訳すと、次のような表現になります。
- secret
(秘訣) - the mysteries
(秘術)
secretには、よく使われる「秘密」という意味の他に、「秘訣」「極意」という意味があります。
“the mysteries” は、「秘術」という意味の英語表現です。冠詞のtheと、mysteryの複数形という決まった形で使われます。 “the mysteries of an art” という形でも使えます。
どちらも「極意」のニュアンスと近い言葉ではありますが、「秘められたもの」という意味合いが少し強くなってしまうので注意しましょう。
まとめ
以上、この記事では「極意」について解説しました。
読み方 | 極意(ごくい) |
---|---|
意味 | 物事の核心となるもの |
類義語 | 奥義、神髄 |
英語訳 | secret(秘訣) |
物事の「極意」をつかむのは簡単ではありませんが、得意なものをきわめて「極意」に近づいていきたいものです。