トラックバックとは「他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能」という意味です。
トラックバックはブログを書く際に、非常に便利な機能です。
しかし、その機能がよくわからない、使用法を知らないという人も多いですよね。
この記事では、トラックバックの意味や方法、注意点などを詳しく解説します。
☆「トラックバック」をざっくり言うと……
英語表記 | トラックバック(trackback) |
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意味 | 他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能 |
語源 | 「戻って追跡する」という意味の英単語 “trackback” |
類義語 | ピンバック |
このページの目次
「トラックバック」の意味
他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能
例:トラックバックを使って引用した。
トラックバックとは、他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能のことです。
引用、被引用の関係にあるブログの記事同士を、自動的に関連付ける仕組みのことです。
通常、他人のブログの内容を引用したり記事を参照したりする場合は、そのブログのリンクを貼るなどして引用元を明らかにしなければなりません。
その際に、トラックバックを使用することで、引用した相手に「あなたの記事を引用しましたよ」という通知が自動的に送られるのです。
また、相手がトラックバックされた記事を自分のブログに表示する設定をしている場合には、トラックバックによって相手の記事に自分の記事のリンクが表示されるようになります。
トラックバックには、トラックバック機能を利用する行為自体を指すこともあります。
その場合は「トラックバックする」のように動詞として表現されます。
「トラックバック」のその他の意味
トラックバックには、他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能という意味以外に、映像業界で使われる意味があります。
トラックバックは、被写体から遠ざかりながら写す撮影方法を表すこともあるのです。
映画などの映像作品で使われる、後ろにゆっくり下がりながら撮影する技法です。
逆に、被写体に近づきながら撮影するときは「トラックアップ」といいます
トラックバックは「トラバ」や「TB」と略されます。
「トラックバック」の使い方
トラックバックは、「引用を通知するブログの機能」という意味と「その機能を利用する行為自体」という意味でそれぞれ使われます。
- トラックバックによって、記事の引用を通知した。
- 面白い内容の記事を参照したので、トラックバックした。
- トラックバック機能ができてから、ブログを書くのが楽になったね。
➀のトラックバックは、「引用を通知するブログの機能」という意味で使われています。
➁のトラックバックは、「トラックバック機能を利用する行為自体」という意味で使われています。
➂のトラックバックは、「引用を通知するブログの機能」という意味で使われています。
「トラックバック」の語源
トラックバックの語源は英語の “trackback” です。
- track
通った道・追跡 - back
戻る
つまり、 “trackback” は直訳すると「戻って追跡する」という意味の英単語です。
“trackback” には、「他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能」という意味があります。
カタカナ語とまったく同じ意味だとわかりますね。
「トラックバック」の類義語
トラックバックには以下のような類義語があります。
- ピンバック
WordPressにおけるトラックバック機能
「WordPress」とは、独自のウェブサイトやブログを作成するためのソフトウェアです。
「トラックバック」の関連語
トラックバックには以下のような関連語があります。
- トラックバックスパム
関連性がない記事にトラックバックを要求する迷惑行為 - トラックバックPing
トラックバックを送信したときに参照・引用元のブログの管理者に対して送られる通知 - トラックバックカメラ
トラックの後ろについたカメラ
「トラックバックスパム」の意味
トラックバックスパムとは、「別ブログからユーザーを誘導するために、関連性がない記事にトラックバックを要求する迷惑行為」を表す言葉です。
トラックバックを利用すると、引用元の記事にも、自分の記事が「引用先」として表示されます。
この仕組みを利用して「自分の記事のリンクを他人のブログ内に表示させ、アクセス数を稼ぐ」という目的に行われます。
特に、多くの人に見られている人気のブログは、トラックバックスパムの対象になることが多いです。
「トラックバックPing」の意味
トラックバックPingとは、トラックバックを送信したときに参照・引用元のブログの管理者に対して送られる通知のことです。
トラックバックPingは「トラックバックピング」とカタカナで表記することもあります。
「トラックバックカメラ」の意味
トラックバックカメラとは、「トラックの後ろについたカメラ」のことです。
トラックなどの大型車などでは後方が確認しにくく、死角も多いです。
そのため、運転席から安全に後方を確認できるようにトラックバックカメラが設置されているのです。
ブログとは関係のないワードで、トラックバックとも関係がないので注意が必要です。
トラックバックカメラは、「トラックバックモニター」と呼ばれることもあります。
「トラックバック」の注意点
トラックバックを行う際には、以下のような注意点があります。
- 互いの記事に関連性がある場合にのみ使う
- 記事内で相手の記事に対して触れる
- 参照した記事のURLを明記する
- 自身の記事への誘導を目的として使用しない
自分の記事と相手の記事の内容に関係がなく、自分の記事の中で触れていないにも関わらず、トラックバックを使用するのは迷惑行為です。
また、自分の記事への誘導をするために、ほんのわずかに内容に触れてトラックバックを行うこともやめましょう。
トラックバックは、正当な理由があって、どうしても必要なときに使用するべき機能なのです。
「トラックバック」の方法
まず、トラックバックを使うには、自分のブログと引用したい相手のブログで「トラックバックPing」が利用できる設定でなければいけません。
トラックバックPingが利用できる状態の場合、そのページ上には「トラックバックURL」という「トラックバック用のURL」が表示されます。
そのトラックバックURLをコピーして自分のブログに貼りつけ、トラックバックPingを相手に送信して通知を行うことでトラックバックが完了します。
「トラックバック」がない頃の引用方法
トラックバックの機能が作られる以前には、単にリンクを貼るだけでは、引用された側が「どのサイトに自分の記事が引用されたのか」を知ることができませんでした。
そのため、他人の記事を引用した際には、個人的にブログの主に連絡を取ったりやブログのコメント欄にコメントをするなどして手動で通知をしていたのです。
「トラックバック」のメリット・デメリット
トラックバックにはメリット・デメリットが存在します。
「トラックバック」のメリット
トラックバックを設置するメリットには、以下のようなものがあります。
- 引用元からのアクセスの増加が見込める
- 引用元の記事の管理者と直接やり取りする必要がない
「トラックバック」のデメリット
また、トラックバックには、以下のようなデメリットも存在します。
- トラックバックを機能をオンにするとスパムとして利用される可能性がある
トラックバックを利用したスパム行為が横行したため、2021年現在では、トラックバック機能を備えていないか、無効にしたブログが主流です。
「トラックバック」のまとめ
以上、この記事ではトラックバックについて解説しました。
英語表記 | トラックバック(trackback) |
---|---|
意味 | 他人のブログ内容を自身のブログで引用・参照したときに、そのことを引用元に通知する機能 |
語源 | 「戻って追跡する」という意味の英単語 “trackback” |
類義語 | ピンバック |
トラックバックの注意点をよく理解した上で活用しましょう。