意味が混同しやすい熟語として、”as long as”と”as far as”があります。皆さんは、はっきりと使い分けることができるでしょうか?
そこで今回は、”as long as”と”as far as”の違いを、詳しく解説します。
結論:条件を表す”as long as”と、範囲を表す”as far as”
一方で、“as far as”は、従属接続詞では「範囲」を表し、前置詞では「〜まで」と訳されます。
主節の補足説明をする従属節の先頭に置いて、主節につなげる働きをする接続詞です。名詞節や副詞節などを導きます。
“as long as”をもっと詳しく
“as long as”の意味は、4つあります。
- 「〜する間は」
- 「〜さえすれば」
- 「〜もの長い間」
- 「〜と同じ長さだ」
それぞれの意味を、詳しく解説
①「〜する間は」
従属接続詞としての”as long as”の意味は、2つあります。そのうちの1つが「時間の限度」を表し、「〜する間は」と訳します。”while”の同意語となります。
②「〜さえすれば」
従属接続詞としての”as long as”の2つ目の意味です。「条件」を表し、「〜さえすれば」や「〜する限り」と訳します。
③「〜もの長い間」
前置詞としての”as long as”であり、「〜もの長い間」と訳します。しかし”as long as”と同様の意味である、”for”が使われることが多いです。
④「〜と同じ長さだ」
“as〜as”の比較級としても使われます。”as long as”場合は、「〜と同じ長さだ」と訳されます。
“as long as”の使い方の例
- As long as my mother lives.
(私の母が生きている限り。) - As long as it doesn’t rain, we can go camping.
(雨が降らない限り、キャンプに行くことができる。) - I waited for him as long as three hours.
(私は3時間も、彼を待っていた。) - My hair is as long as Mike’s.
(私の髪の長さは、マイクと同じくらいだ。)
①の文は、「〜する限り」と訳されており、母が生きている間という時間を限定していることがわかります。
②の文は、「雨が降らない」という「条件」を表していることがわかります。
③の文は、”for”に置き換えることができるので、前置詞として使われています。
④の文は、「私の髪の毛の長さ」と「マイクの髪の毛の長さ」を比較しているので、比較級となります。
“as far as”をもっと詳しく
“as far as”の意味は、3つあります。
- 「〜する限り」
- 「〜まで」
- 「〜と同じ距離だ」
それぞれの意味を、詳しく解説
①「〜する限り」
従属接続詞として使われている際に、「〜する限り」と訳します。自分の知識や意見、考えの範囲の中で使われることが多い言葉です。
②「〜まで」
前置詞としての”as far as”であり、「〜まで」と訳されます。”to”や”until”、”till”に置き換えることも可能です。
③「〜と同じ距離だ」
“as〜as”の比較級としても使われます。”as far as”場合は、「〜と同じ距離だ」と訳されます。
“as far as”の使い方の例
- She is kind as far as I know.
(私の知る限り、彼女は優しい。) - I went as far as Kyoto.
(京都まで行った。) - From Tokyo, Hokkaido is as far as Fukuoka.
(東京からだと、北海道と福岡は同じくらいの距離です。)
①の文は、「〜する限り」と訳されており、私の知っている範囲内での話をしていることがわかります。
②の文は、前置詞として使われて”Kyoto”を修飾しているので、「京都まで」と訳されることがわかります。
③の文は、”Hokkaido”と”Fukuoka”が比べられていることがわかるので、比較級です。
まとめ
以上、この記事では、”as long as”と”as far as”の違いについて解説しました。
- “as long as”:従属接続詞では基本的に「条件」を表し、前置詞では「〜もの長い間」と訳す
- “as far as”:従属接続詞では「範囲」を表し、前置詞では「〜まで」と訳す