今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「グリップ」です。
「グリップ」の意味、使い方、語源、ビジネスにおける意味、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「グリップ」をざっくり言うと……
英語表記 | グリップ(Grip) |
---|---|
意味 | 握る部分・握り方・物をとらえること |
語源 | 「つかむ」という意味の “grip” から |
ビジネスにおける意味 | 関係性を維持すること 認識を合わせること 約束を取り付けること |
類義語 | ハンドル、つかみ、取っ手 |
このページの目次
「グリップ」の意味をスッキリ理解!
「グリップ」の意味を詳しく
「グリップ」とは、握る部分・握り方・物をとらえることです。
大きく分けて3つの意味があります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
「握る部分」という意味
「グリップ」には「握る部分」という意味があります。
スポーツで使われることが多いです。ゴルフクラブや、テニスラケットの握る部分のことは「グリップ」と言います。
テニスラケットには、グリップ部分に「グリップテープ」と呼ばれる厚手のテープを巻いて握りやすくします。ゴルフクラブについては、「グリップ」の先端のことを「グリップエンド」と言います。
スポーツ用品のほかに、バイクのハンドル部分や、一眼レフの握る部分についても「グリップ」と言います。
「握る方法」という意味
「グリップ」には、「握る方法」という意味もあります。
スポーツにおいて「グリップが悪い」と言う場合には「握り方が悪い」という意味になるのです。
「物をとらえる」という意味
「グリップ」には「物をとらえる」という意味があります。
具体的には、「車のタイヤが地面をとらえる(地面に張り付く)力」という意味です。「靴が地面をとらえる(地面に張り付く)力」という意味でも使うことができます。
「スタッドレスタイヤに変えたので、グリップがいい」と言う場合には、「タイヤが地面をしっかりつかんでいるので、空回りしないしブレーキもよく効く」という状態を指しています。
「グリップ」の使い方
「グリップ」には以下のような使い方があります。
- 一流のテニスプレイヤーはグリップにこだわっている。
- グリップが悪いと、ボールに力が伝わらないよ。
- 短距離走では、靴のグリップが良いかが重要だ。
➊の「グリップ」は、テニスラケットの「握る部分」という意味で使われています。
➋の「グリップ」は、ゴルフクラブやテニスラケットの「握り方」という意味で使われています。
➌の「グリップ」は、靴が「地面をとらえる力」という意味で使われています。
「グリップ」の語源
「グリップ」の語源は英語の “Grip” です。
“Grip”には名詞としての意味と動詞としての意味があります。それぞれ見ていきましょう。
“Grip”の名詞としての主な意味は以下の6つです。
- つかむこと
- 握り方
- 握る部分
- 理解力
- 注意を引く力
- 支配力
カタカナ語としての「グリップ」は基本的に上の3つの意味で使われます。
“Grip”の動詞としての主な意味は以下の3つです。
- 固く握る
- つかむ
- 引き付ける
英語の “Grip”は意味が多いので、カタカナ語との意味の違いに注意しましょう。
ビジネスにおける「グリップ」の意味
ビジネスシーンでも「グリップ」という言葉が使われることが稀(まれ)にあります。
この場合の「グリップ」の意味は、以下の3つです。
- 関係性を維持すること
- 認識を合わせること
- 約束を取り付けること
「物をとらえる」という意味から転じて、「グリップ」が「関係性を維持する」という意味で使われることがあります。
また、ビジネスシーンでは、「握る」という表現が使われます。これは「認識を合わせる」「約束を取り付ける」という意味です。
これが「グリップ」という言い方に代わることがあるのです。
「グリップ」の類義語
「グリップ」には以下のような類義語があります。
- ハンドル
- つかみ
- 取っ手
まとめ
以上、この記事では「グリップ」について解説しました。
英語表記 | グリップ(Grip) |
---|---|
意味 | 握る部分・握り方・物をとらえること |
語源 | 「つかむ」という意味の “grip” から |
ビジネスにおける意味 | 関係性を維持すること 認識を合わせること 約束を取り付けること |
類義語 | ハンドル、つかみ、取っ手 |
ビジネスにおける「グリップ」の意味はあまり一般的ではありません。まずは主な3つの意味を覚えましょう。