みなさんは「無謀」なことをしたことがありますか?また、「無茶」をしたことがありますか?
さて、上記の2文に対して、皆さんは同じ回答をするでしょうか。実は、2つは同じ意味ではないのです。
そこで今回は、「無謀」と「無茶」の違いについて詳しく解説します。
結論:無闇に行動する「無謀」と、リスクを考える「無茶」。
一方で、「無茶」は「リスクを承知の上で、行動すること」や「度を越していること」を言います。
「無謀」をもっと詳しく
「無謀」は、「後先考えずに行動を起こすこと」や「よく考えずに、無鉄砲に行動すること」です。
さらに、「謀」という文字には、「あれこれと手段を講ずること」や「計画する」といった意味があります。つまり、「無謀」とは、計画や段取りがなく、先を考えていないという意味になるのです。
「無謀」の対義語と類義語
次に、「無謀」の対義語と類義語を紹介します。
対義語
- 先見:将来どうなるかを、前もって見通すこと。
- 計画的:前もって計画を立てて、行動する様子。
類義語
- 無闇:結果や善悪を考えないで物事をすること。または、程度が度を超えているさま。
- 軽はずみ:その時のはずみで、浅い考えの言動をすること。また、そのさま。
- 浅はか:思慮の足りないさま。
「無謀」の使い方の例
- 彼は誰から見ても、無謀なことをしようとしている。
- 問題が明らかになっていたにもかかわらず、無謀な挑戦をして迷惑をかけた。
①の文は、彼が計画もなしに行動を起こそうとしていることを表しています。
②の文は、よく考えずに無鉄砲に行動したことで、迷惑をかけたことを表しています。
「無茶」をもっと詳しく
「無茶」は、「リスクを承知の上で、度を越した行動をしたり、チャレンジすること」や「程度がはなはだしいことや、度を越していること」です。また、「知識がないこと」や「知らない」といった意味を表す場合もあります。
さらに、「茶」という文字には、「こっけい」や「おどけ」、「ふざけ」といった意味があります。
「無茶」の対義語と類義語
次に、「無茶」の対義語と類義語を紹介します。
対義語
- 慎重:力をつくすこと。
- 身の丈に合った:「分相応」という意味で用いられる。
類義語
- 滅茶苦茶:まったく筋道が通らないこと。度外れなこと。
- 阿呆:愚かなこと。愚かな人。また、そのさま。人をののしるときにも用いる。
「無茶」の使い方の例
- 無茶しすぎると、後から大変なことになるよ。
- 泥棒に荒らされたくらい、無茶苦茶な部屋だ。
- 新人アナウンサーが、ベテラン司会者の無茶ぶりに応える。
①の文は、無茶をすると自分の責任が増えていくので、忠告している文になっています。
②で用いられている「無茶苦茶」という言葉は、「筋道が立たないさま」や「物事が混乱してわけがわからないさま」、「物事の程度がはなはだしいさま」といった意味を持ちます。したがって、部屋が荒れている程度が甚だしいことを表しています。
③で使われている「無茶ぶり」という言葉は、「困難な仕事を無理やり頼むこと」や「返答に困る話題を投げかけること」といった意味があります。したがって、ベテラン司会者が困難な仕事を新人アナウンサーに頼んでいることを表しています。
まとめ
以上、この記事では、「無謀」と「無茶」の違いについて解説しました。
- 無謀:後先考えずに行動を起こすことや、よく考えずに無鉄砲に行動することです。
- 無茶:リスクを承知の上で、行動することや、程度が甚だしいこと。