英語で「癒し」は、”heal”や”relax”と表すことができます。皆さんはこの2つの言葉の違いを理解して、使えていますか?
そこで、今回は”heal”と”relax”の違いについて解説します。
このページの目次
結論:”heal”は外的な傷を癒し、”relax”は心を癒すことです。
一方で、“relax”は精神的安定やくつろぐことを表しています。
“heal”をもっと詳しく
“heal”は、「傷を癒す」や、「病気を治す」という意味です。傷や病気、体調など、物理的なものに対して使うことが多いです。
“heal”の使い方の例
- my old wounds won’t heal.
(古傷は、今も癒えていません。) - Physician, heal thyself!
(医者の不養生だ!)
①の文は、「傷を癒す」という意味で使われています。
②の文は、”heal”に「傷を癒す」という意味があるので、日本語でもよく使うことわざとなっています。
“heal”の類語
- cure
- remedy
②は「薬や特別な方法を用いて、病状・苦痛を癒す」ことです。
“relax”をもっと詳しく
“relax”は「くつろぐ」や、「緊張を緩める」といった意味です。精神状態が安定している様子を表します。
“relax”の使い方の例
- Can you relax at home?
(あなたは自宅でくつろげますか?) - I can relax and leave the housework to my son .
(私は安心して、息子に家事を任せられる。)
①の文では、「くつろぐ」という意味で”relax”を用いています。
②の文は、「安心して」と訳されています。これは、”relax”が精神状態が安定していることを表すためです。
“relax”と意味を持つ、他の単語
次に、”relax”と似た意味を持っている単語を、例文とともに紹介します。
①”calm”
“calm”は、冷静な判断を下せる心理状態を表現する語です。”Calm down! (落ち着いて)”といったフレーズがあります。
(私はいつも落ち着いている。)
②”relieve”
“relieve”は、悩みや不安などから自分を解放するというニュアンスを持ちます。不安から解放された直後に、使われることが多いです。他動詞であるため、不安や悩み、ストレスなどを目的語にとります。
(もうその疲れは、癒えましたか?)
③”at rest”
“at rest”は、心が休んでいる状態を表現する前置詞句です。張り詰めたいた気を緩め、一息つくさまを指します。不安が消えた時の安らいだ心の状態を表現する際に用いましょう。”set one’s mind at rest (誰かの心を安心させる)”というフレーズがあります。
(世間は寝静まっている。)
④”at ease”
“at ease”は、楽にくつろいだでいる状態を示す前置詞句です。心の負担が薄らぎ、気持ちがゆったりとしていることを表現します。
(安心してください。)
⑤”reassured”
“reassured”は「自信を持たせる」「安心させる」などと訳される形容詞です。乱れていた心が落ち着きを取り戻したという意味合いになります。
“reassured”は、励ましなど、外的なはたらきかけによって、心がに元気がみなぎってくる様子を表現します。
(彼は、あなたを安心させるために言ったのだ。)
まとめ
以上、この記事では、”heal”と”relax”の違いについて解説しました。
- heal:傷を癒したり、病気を治療したりすること。
- relax:くつろいだり、リラックスしたりすること。