今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アングル」です。
アングルの意味・使い方・語源・「ポジション」の違いについてわかりやすく解説します。
☆「アングル」をざっくり言うと……
英語表記 | アングル(angle) |
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意味 | 撮影するときのカメラの角度、物の見方・観点 |
語源 | 英語の angle |
「ポジション」の違い | 「アングル」=角度、「ポジション」=位置 |
「アングル」の意味をスッキリ理解!
「アングル」の意味を詳しく
「アングル」には、以下の意味があります。
- 撮影するときのカメラの角度
- 物の見方・観点
撮影するときのカメラの角度
これは、「カメラアングル」とも言います。被写体に対し、カメラを向ける角度を変えて撮影すると、それぞれ雰囲気の違う写真に仕上がります。
人物の顔を撮影するときにも、顔に対して上からカメラを向けて撮影すると輪郭がスッキリしているように写りますが、下からカメラを向けて撮影すると輪郭がぼやけて実物よりも太った印象になってしまいますよね。
- 水平アングル:被写体に対して、カメラのレンズが上にも下にも傾いていない
- ハイアングル:被写体に対して、カメラのレンズが下を向いている
- ローアングル:被写体に対して、カメラのレンズが上を向いている
たとえば、被写体の高さの半分より高い位置でカメラを構えたとしても、被写体に対してカメラが上向きに傾いているとき、それは「ローアングル」になります。
他にも、被写体の高さの半分より低い位置で構えたとしても、被写体に対してカメラのレンズが平行になっていれば「水平アングル」で撮影したことになります。
物の見方・観点
2つ目には、ものを見る視点や観点という意味があります。「物事を捉える角度」と解釈すると分かりやすいでしょう。
「彼はいつも面白いアングルでものを話すから、一緒にいて飽きることがない。」などと使います。
※アングル材
「アングル」の使い方
「アングル」は以下のように使うことが出来ます。
- 背景も被写体も完璧なので、あとはベストなアングルを探ればいい写真が撮影できる。
- 物事を考えるときは、1つのアングルにとらわれず柔軟に考えることがとても大事だ。
- 建築物の簡単な開口補強材としてアングルを使用する。
①の「アングル」は「撮影する際のカメラの角度」のことです。
②の「アングル」は「物事の見方、視点」という意味で用いられています。例文では、物事に対する考え方を1つに固めるのではなく、いろいろな視点から考えたり他の人の意見に耳を傾けて新しい考え方を得ることが大事ということを表しています。
③の「アングル」は鋼材の種類の1つです。この意味では、主に建築業界において用いられています。
「アングル」の語源
アングルの語源は英語の angle です。
英語の angle には、以下のような意味があります。
- 角度、角(かく)
- 角(かど)、隅
- 立場、観点
英語の angle は、ギリシャ語の「曲がった」という意味の言葉が語源となり、生まれた英単語です。この意味から「曲がった部分=角」となり、それが転じて「角度」を表すようになり、さらに「見る角度=視点」という意味に派生しました。
「アングル」と「ポジション」の違い
写真を撮影するときのポイントとなる要素の中に、「アングル」と「ポジション」の2つがあります。
これらの違いは、「角度」か「位置」かという違いです。
- アングル:被写体に対してどの角度で撮影するのか
- ポジション:被写体に対してどの位置から撮影するのか
それに対して、「ポジション」はカメラ自体の高さや場所のことを指す言葉です。高い位置でカメラを構えるときは「ハイポジション」、低い位置でカメラを構えるときは「ローポジション」と言います。なお、人の目線と同じくらいの高さにカメラを構えることは「アイレベル」と言います。
まとめ
以上、この記事では「アングル」について解説しました。
英語表記 | アングル(angle) |
---|---|
意味 | 撮影するときのカメラの角度、物の見方・観点 |
語源 | 英語の angle |
「ポジション」の違い | 「アングル」=角度、「ポジション」=位置 |
冒頭でも述べたように、カメラのアングルは写真の印象を決めるとても重要な要素です。同じ被写体を撮影するときにも、ひとつの角度からではなく、カメラアングルを変えるなどして写真を楽しんでみましょう。
「アングル」の意味をおさえ、正しく使いこなせるようにしましょう。